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ルート66 2008 2/3 [>route 66]

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今回は、実際にルート66の最西端サンタモニカからビバリーヒルズ、ロサンゼルス、パサディナ、サンバーナーディーノを通り、バーストウ、そしてバグダット・カフェまでの行程を記します。

<サンタモニカ Santa Monica >
ここは、ロサンゼルス観光で、観光客によく知られている場所です。観光客は、サンタモニカプレイスと呼ばれるショッピングモールを中心に広がるショッピングゾーンと太平洋が広がる海岸沿いに行くのですが、実はここがルート66の終点であることはあまり知られていないようです。
サンタモニカのショッピングゾーンの端を走っている道Santa Monica Blvd.は、かつてのルート66です。そしてこの道が海岸に突き当たったところにルート66終着点のモニュメントがひっそりとあります。
現在、サンタモニカはリノベーションが進んでおり、今後さらにおおくの観光客が訪れるようになるはずです。皆さんもここに行くことがあったら是非ルート66終着点に立ってみてください。シカゴに向かって走るSanta Monica Blvd.が見えます。そして背後には広大な太平洋が広がっています。太平洋の先は日本です。なんともいえない景色のはずです。

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<ビバリーヒルズ Beverly Hills>
サンタモニカから東に旧ルート66を進むと、ビバリーヒルズに着きます。ここは皆さんの良く知っている高級住宅地です。旧ルート66は、ロデオ・ドライブとも交差しています。
サンタモニカから来ると、だいぶ落ち着いてきて走っている車もベンツ、BMW、ポルシェ、ベントレー、ジャガー...派手になってきます。
このあたりは、町中に良いホテルが点在しています。ちょっと手前のセンチュリー・シティにはセンチュリー・ホテル、インター・コンチネンタル、ビバリー・ヒルズ入り口にペニンシュラ、そして「プリティ・ウーマン」の舞台になったビバリー・ウィルシャー・ホテル、私の好きなフォー・シーズンズ...。LAに来たらこの近辺に宿を取るのも良いでしょう。

<ロサンゼルス Los Angeles >
旧ルート66は、ロサンゼルスのダウンタウンを通過します。だだっ広いロサンゼルスの中で高層ビルが建ち並んでいる場所です。ここはかつてのロサンゼルス中心地。現在はこのあたりにはあまり人が住んでいません。日本人としてはリトル・トーキョーと呼ばれる日本人街の名残が残っていますが、すでに日系人の中心地は別の場所に移っており、戦中・戦後の寂しい雰囲気を感じます。この後旧ルート66はRt110という高速道路になります。

<パサディナ Pasadena >
ロサンゼルスを過ぎて30分も行くと、急に洒落た街を通ります。ここがパサディナです。旧ルート66は E. Colorado Blvd.と名前が変わります。古くからの豪邸が建っていて、オールド・ダウンタウンも良い感じに洗練されています。よく見ると建物は古いのですが、高所得層がきちんと手入れをして独特の雰囲気を維持しているようです。ここにも小さいながら伝統のあるホテルやレストランが点在しています。おおくの観光客がこの街を通り過ぎていきますが、是非立ち止まってほしいポイントです。

<サンバーナーディーノ San Bernardino >
パサディナを過ぎると、旧ルート66は、Foothill Blvdと名前を変えます。サンタモニカから続く旧ルート66は、所々で「Historic Old Route 66」という看板が出ているので、間違うことなくかつての旧道を辿ることができます。
このあたりの景色は、ちょっと昔のアメリカの面影を残しています。道沿いにあるモーテル、ドーナツ屋さん、ハンバーガー店などなど。結構地元にしかないよう知らない名前の店に行列ができていたりします。のどかなLA郊外の庶民の生活が垣間見られるポイントです。

旧ルート66は、ここから山越えとなります。現在はRt15という高速になっているので、ここは高速で進みます。結構険しい山で、ロサンゼルスの広い平らな土地とはお別れとなります。

<ビクタービル Victorville >
Rt15を北に進み、ビクタービルで降りると、ここから旧ルート66が残っています。名前は National Trails Hwy. です。この街には小さいですがルート66博物館があります。かつて西へ向かった人々が宿をとった街ではかつて賑わっていた頃の写真を見ることができます。
旧ルート66は、ここから次の街バーストゥまで川と鉄道と平行に進みます。なんとものどかな景色です。そして道にはあの「Route 66」というマークが書かれています。このあたりからが、観光地化されたヒストリック・ルート66なのです。

<バーストゥ Barstow>
ビクタービルから旧道を1時間ほど走ると次の街バーストゥに到着します。この街もかつてはルート66の宿場町をして栄えましたが、今は、ロサンゼルスとラスベガスの中間地点として栄えています。ドライバーたちはここで給油し、食事をします。中にはここで一泊する人もいます。ただ、ここはあくまで経由地です。街には見るべきものはなく、ただチェーン展開しているモーテルやレストランがあるだけです。
ここに立ち止まる必要はないのですが、この先しばらく何もないので、給油とトイレのために必ず止まりましょう。

バーストゥを出ると、道は2つに分かれます。ひとつはラスベガスに向かうRt15。そして東に進むRt40です。旧ルート66は、今は高速道路Rt40になっています。バーストゥを通過するほとんどの車はラスベガスとロサンゼルス間を走っているので、Rt40に入ると急に交通量が減ります。そして、ここからはひたすら砂漠の中を走ることになります。

<カリコ Calico >
バーストゥを出ると、北の山にCalicoという文字が見えます。まるで京都の大文字焼のようですが、ここにはゴーストタウンがあります。かつて西部劇の時代に作られた街なのですが、現在は観光地化されています。入場料を払うと西部劇のセットのような街を見ることができます。が、わざわざ見るほどの観光地ではないです。

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<ニューベリー・スプリングス Newberry Springs >
Rt40を東に走るとDaggettという街のあたりから平行して旧ルート66が残っています。勿論走れます。ルート66があった頃は、この道沿いにも数マイルごとに宿場町が形成され、そこには、ガソリンスタンドやレストラン、モーテルなどがあったそうです。しかし、すぐ隣に高速道路ができたこと、そして車の性能がアップしたことで、1日に走れる距離が伸び、人々はかつての宿場町を通り過ぎるようになりました。
このあたりには、かつて街があっただろう面影が点在しています。看板の跡、建物があった気配、コンクリートの固まりなどが見受けられます。ひたすら走っていると、周りに何もない場所にポツンと1軒のカフェが建っています。ここが「バグダッド・カフェ」です。本来ならば潰れてしまう店ですが、映画「バグダッド・カフェ」で舞台になったことで世界中からファンがここを訪れ経営が成り立っています。建物は映画と同じです、ただ、映画に出てきたモーテルは廃墟になっています。

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この何もない砂漠はまだまだ続きます。次の街はニードルズです。
次回はニードルズでのサスペンスからイングマン、セリグマンというルート66のメッカを通り目的地フラッグスタッフまでを記します。

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ルート66 2008 1/3 [>route 66]

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今回は、アメリカ、ルート66を走る旅です。以前もこのルートを旅していますが、今回は、通過する街に主点を当て改めて記そうと思います。
今年5月の旅行は、ロサンゼルスからルート66を抜け、グランドサークルを巡り、さらにラスベガス、そしてサンフランシスコを巡る長い仕事の旅でした。前回は、プライベート旅行でしたので、気ままにルート66を走りましたが、今回はスケジュール通りにロサンゼルスからグランドキャニオンに向かわなければなりませんでした。よって、本来ならば高速道路を使うべきですが、せっかくルート66の近くを通るのだから早起きして時間の許す限り旧ルート66を走ることにしました。

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まずは、ルート66のおさらいです。

U. S. Route 66とは、1926年に作られた国道です。全長は3,755km。かなりの長さです。イリノイ州シカゴとカリフォルニア州サンタモニカを結んでいました。当時は高速道路がなく、東から西に向け整備された道はルート66だけでした。よって、沢山の人がここを通り西へ向かったのです。しかし1985年に高速道路が完成し、その役目を終えたのです。

ルート66は、おおくの部分で高速道路に改修されましたが、迂回ルートなどは、そのまま取り残されました。かつては車の性能が良くなかったので、1日で走れる距離は今よりも遙かに短かったのです。ルート66を使う人々は、宿場街を利用しました。こういった宿場町は、85年以降急速に衰退していきます。
中には、街から人々が消えゴーストタウン化した街もあります。あるいは、ルート66を通る旅行者相手のモーテルを今も細々と経営している人もいます。これら忘れ去られた街の人々は、自分たちの将来を不安に思い、オールド・ルート66を復興しました。
現在では、世界中からこの歴史から取り残された古き良きアメリカの街を訪れるようになってきたのです。

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私は2006年に、このルートを一度旅しています。今回は2回目となる旅、果たしてどんなことがおきるのやら...
次回は、ルート66の最西端、サンタモニカからビバリーヒルズ、ロサンゼルス、パサディナ、サンバーナーディーノを通り、バーストウ、そしてバグダット・カフェまでの行程を記します。
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