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ラスベガス最新情報 2015 [>las vegas]

lv001.jpg2014年末~2015年前半のラスベガスについてご紹介します。ラスベガスはアメリカ西部にあるカジノとショーの街です。
行く度に大きな変化がありワクワクさせる街は、このラスベガスの他にないと思います。ここ1年でラスベガスは大きな変貌を遂げました。ホテルのリニューアルは数知れず、ショーも人気がないものは打ち切られ、新しくなっています。
今回は2014年に新しく変化したオープンしたホテルやショーなどを中心にお伝えします。特に日本人観光客がちょっと贅沢に楽しめる情報もお知らせします。

以前の情報はこちらをご覧下さい。
シティセンター 2010年 
ラスベガス情報 2009年
ラスベガス情報 2006年

話題のスポット
リンク
ラスベガスの中心はストリップト呼ばれる大通りです。ストリップ沿いにあるフラミンゴ・ホテルとクワッド・ホテル(かつてのインペリアル・パレス)の隙間にできた新しい歓楽街がリンクです。サンフランシスコのギラデリ・チョコレートなどいくつかの飲食店が入居するオープンテラスのショッピング・アーケードといった感じです。規模はさほど大きくなく、今まであった道路を装飾し直した感じです。
ここの目玉はアーケード奥に登場した巨大な観覧車"ハイ・ローラー"です。現時点で世界最大の観覧車だそうで、近づくとその巨大さに驚かされます。ただ、ラスベガスの場合、周りの建物も大きいのでそれほどの大きさには見えません。ロンドンの町中にある観覧車ロンドン・アイのほうが大きく感じてしまいます。目の錯覚ですが、世界一の観覧車は乗る価値があると思います。しかしひとつのカプセルに10人以上が乗れるのでカップル2人でのんびりというわけにはいかないようです。
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ダウンタウン
なかなか観光客が足を運ばないダウンタウンのフリーモント・ストリートですが、ここにジップライン"スロットジラ"が登場しました。ストリートに張られたワイヤーにぶら下がり、まるで空を飛んでいるように進むアトラクションです。
DSC03712.JPGこれができたことで、フリーモント・ストリートは、かなり混沌としてしまいました。天井には、映像を映し出すフリーモント・エクスペリエンスがあります。この既存の施設と目線にジップラインがあります。夜は両方が営業するので道を歩く観光客はなにがなんだかわかりません。
このあたりは、やはり大資本のラスベガス・ストリップのようなセンスはなく田舎のなんでも盛り込み祭りに成り下がってしましました。
集客を見込んで投資をしていますが、結局は客離れを促進しているような場所です。

エシュロン・プレイス
以前お伝えしたスターダスト・ホテル跡地の再開発プロジェクトは、完全に停止状態です。ここにオープン予定だったデラーノ・ホテルは、マンダレイ・ベイの新館であるThe Hotelを改装し2014年10月にオープンしてしまいました。
現在は基礎工事が終わったところで止まっていますが、今後この場所がどうなるのかは未定のようです。

ショー
10年ほど前からラスベガスではすっかり定着したシルク・ドゥ・ソレイユのショー。日本で見られるテントでのサーカス・タイプではなく、莫大な資金を投資した常設の劇場で行うショーは世界的に人気があります。シルク・ドゥ・ソレイユの常設ショーを見たいためにわざわざラスベガスを訪れる観光客も多く見かけます。
現在、シルク・ドゥ・ソレイユはラスベガスで8つのショーを運営しています。即ちマンダレイ・ベイ・リゾートの「マイケル・ジャクソン ONE」、アリア・リゾートの「Zarkana」、ミラージュの「ビートルズのLOVE」、ルクソール・ホテルの「クリス・エンジェル Believe」、MGMグランドの「KA 」、ニューヨーク・ニューヨーク・ホテルの「Zumanity」、ベラッジオの「O」、トレジャー・アイランドの「Myster」です。どれも個性があって楽しめるので是非全てをご覧頂きたいのですが、今回は新しい2つのショーをお伝えします。

「Zarkana」
DSC03555.JPGシルク・ドゥ・ソレイユの中では最新の常設ショーです。日本語では”ザーカナ”と表記するようです。場所はシティ・センターのホテルAriaにある劇場です。以前はここで「ViVa !Elvis !」という演目が上演されていましたが、人気が無かったようで打ち切られてしまいました。ショーの名前は造語だそうで「Bizarre(奇妙な、変わった)」と「Arcana(神秘的な、不思議な)」という2つの単語を掛け合わせたそうです。実はこのショーは元々サーカス形式のツアー・ショーだったそうです。日本にも来るシルク・ドゥ・ソレイユの移動式テントでのショーでした。移動式のショーをそのまま常設のショーにするほどシルク・ドゥ・ソレイユはいい加減ではありません。舞台装置をデザインし直し素晴らしい演出と照明で新しく作り直しています。
内容は、シルク・ドゥ・ソレイユの別のショーで見たことのある演目がおおいです。ただ、オープニングからエンディングに至るストーリーや演出は見るべき素晴らしいものです。
特筆すべきは、このショー、写真撮影がOKなのです。期間限定かも知れませんが、フラッシュを消していればいつでも撮影できます。ただ、カメラを持っていても、いつの間にかショーに没頭してしまうのでシャッターを切っているのは初めの15分くらいで観客は途中からカメラを置いて舞台に見入ってしまいます。

シンプルでシルク・ドゥ・ソレイユの原点に戻ったようなショーですが、見応えは十分です。ラスベガスに行ってシルク・ドゥ・ソレイユを複数見ようと考えている方には、まず初めにご覧頂くのが良いと思いました。

チケットはシルク・ドゥ・ソレイユのネットで直接購入できます。価格は$69~$180(税、サービス料別)ですが、良い席は$180です。折角行くのですから是非良い席で見て下さい。購入時にどの席にするか選べますので早めの予約をお勧めします。

「KA」
2004年からMGMグランドで始まった常設のショーです。セットデザインが素晴らしく可動式の巨大な舞台が見せる戦いのシーンは絶対に見るべき素晴らしいものでした。しかし2013年7月に事故が起きてしまいます。その後、演目自体が休演となっていたのですが、現在は復活しています。
大変残念なのはショー自体が大幅に変更されてしまい、事故以前のクオリティではない点です。事故があったのは残念ですが、我々は普段見ることの出来ないパフォーマンスを期待して高額の料金を支払っています。しかし現在の「KA」は、より安全な演目だけ残し、このショーの目玉であった垂直になった舞台での戦いがキャンセルされてしまいました。さらに残念なのは、戦いを映像で見せるというなんとも手抜きな演出をしています。観客は「えっ・・・」と驚きます。延々と過去の映像を上映するのです。
メイン・イベントを行わず過去の映像をお楽しみ下さいという手法には呆れかえってしまいます。料金が安いのであれば我慢しますが、料金は据え置きです。
「KA」はもともと素晴らしいショーでしたが、あの演出が復活するまでは料金に見合うものではありませんので、他のショーを見ることをお勧めします。
>KAの演出は、オリジナルに戻りました。安心してお楽しみいただけます。

ホテル
行く度に新しいホテルがオープンしているこの町で今話題となっているのは以下のホテルです。
SLSホテル
lv003.jpgウェスティンやセント・レジスを運営するスターウッド・グループが高収入の若者向けに展開するブランドがSLSホテルです。既にロサンゼルス、マイアミ、ニューヨークで展開していて、どこのホテルも予約が取れないほどの人気となっています。このホテルのマネージメントを行っているのがSBEという会社で主にクラブを手がけて急成長をしました。ラスベガスではベラッジオ内のクラブを手がけています。当然ホテルの内装はクラブっぽくて派手で音楽が流れ芳香剤の強い香りが充満しています。
このSLSがラスベガスにオープンしました。といっても新しくビルを建てたわけではなく、かつてあったサハラ・ホテルをリニューアルしてのスタートです。SLSに行くとサハラ・ホテルを知っている方にとっては驚きの光景が飛び込んできます。確かにサハラの建物を改造しているのですが、サハラのイメージは全くなく真新しいホテルが建っているのです。
内装もセンスが良く若い客にはたまらないでしょう。ただ部屋はサハラのサイズと変わらないので、ストリップにある他の豪華ホテルより狭い感じがします。
レストランは他のSLSホテルにも入っている名店が、ちゃんと出店しています。ただ日本人にとってはそれほど美味しいわけではありませんので、無理して行く必要は無いと思います。同様に話題のブュッフェも味はかなり厳しいです。
SLSホテルはクラブ好きの30代のカップル向けです。そのほかの方は別のホテルをおすすめします。

Cosmopolitan
DSC03752.JPGベラッジオとシティ・センターの隙間にできたホテルです。ここにホテルが建つスペースがあったんだと思いましたが、行ってみるとかなり大きなホテルです。
このホテルは内装全体がちょっと若者向けでSLSホテルとターゲット層が似ています。ただ、ロビー周りなどはこじんまりしていて好感が持てます。ロビーは柱が全てLEDパネルで覆われていて、いろいろな表情を見せます。昼間はライブラリーのような本棚が映し出されていて美しいです。今後は、様々な表情を見せてくれるのだと思います。
部屋はベラッジオ側に泊まるとベランダから噴水ショーがよく見えます。このホテルを予約する際は、ベラッジオ側がお勧めです。
コスモポリタンは、オープン時にストリップに面したプールが話題でした。しかし実際に行ってみると、ストリップ側は壁がありよく見えません。そして面積も広いのですが、テラスなどが張り出していて視界が開けずがっかりします。このプールに行くのでしたら、ベラッジオやマンダレイ・ベイのプールの方が開放感がありお勧めです。

Delano
lv005.jpgマンダレイ・ベイの新館として人気のあったThe Hotelですが、豪華な内装のホテルが増え、場所的に不利となっていました。そこでフロリダで人気のデラーノと提携し2014年秋にリニューアルオープンしました。タワーの上にあった」The HOLTELというロゴは取り替えられDELANOという文字に変わりました。内装もアップデートされより洗練されたものになりました。
マンダレイ・ベイはこれまでも上層部にフォー・シーズンズがあったので、同じ敷地に3つのホテルが混在することになります。しかし入り口はそれぞれ別なのでホテル毎のサービスやイメージは保たれつつ、カジノやレストランなどは共有でき、効率の良いホテルとなりました。

日々、変化を遂げるラス・ベガス。しばらくは大規模開発は予定されていませんが、今後ストリップの南にさらに大きな観覧車が建築中だったり、ニューヨーク・ニューヨーク裏にラスベガス・アリーナが完成したりと細かく変化が続きます。
かつての怪しいカジノの街というイメージは払拭され、新しいエンターテイメント・シティとして進化するこの町が楽しみです。
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シティ センター (ラスベガス) [>las vegas]

 

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 今回は、2009年末にオープンしたアメリカ最大の8000億円をつぎ込んだ巨大プロジェクトを紹介します。
上の写真を見てください。シティセンター全景です。右に見えるのがベラッジオの「o」のサインです。左に小さくモンテカルロが見えると思います。

 昨年末以降ラスベガスに行かれた方は、ベラッジオの南側に出現したこの大規模な施設に驚いたのではないでしょうか。これは、数年前から開発が続いていた2つのエリアです。ひとつは今回紹介するシティセンターですもうひとつはシティセンターとベラッジオの間に細長く作られたコスモポリタンです。この2つのエリアは開発時期がほぼ同じでデザインもガラス張りで似ているので、ひとつのかたまりに見えるのです。

 

もともと、この場所は巨大な空間でした。しいてあげるとジョッキークラブというさえないホテルと観光用ヘリポート、そしていくつかの小さなお土産物店があったくらいです。なので、ベラッジオからこの土地を挟んだモンテカルロやニューヨークニューヨークに行く場合は、このかなり距離のある土地の脇をダラダラと歩かなくてはいけませんでした。一時は、ベラッジオ=モンテカルロを無人のモノレールが動いていたこともあります。これはなかなか便利で、無駄な徒歩移動を大幅に短縮してくれましたが、しばらくすると運休してしまいました。

 

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実は、この場所に新しいコングロマリットを建築しようという計画は何度も現れ消えていきました。そしてMGMが、自社の資金とファンドからの資金を集め巨大な博打を張ることになったのです。企画当時、アメリカは好景気に見舞われラスベガスの人口は増えるばかり。観光客も大量に押し寄せホテル需要がありました。各ホテルは新館を建築し、どこも繁盛していました。MGMは、この大規模プロジェクトが成功するだろうと確信していたと思われます。

しかし、リーマンショック以降ラスベガスは様変わりし、景気は急に冷え込みました。これによりMGM社の株価は大暴落し、会社自体が破産する直前まで追い込まれます。当然シティセンターの建築も何度か中断してしまいます。マスコミは、このプロジェクトは完成しないのではないかと噂し始めました。そんな中、新たな資金拠出社が現れなんとか完成したのです。

 

施設は広大なため、いつオープンしたのかはっきりしません。ホテルのひとつVdara(a)は、2009年11月からオープンしました。Aria(f)は、2009年12月です。Mandarin(e)は2010年に入ってから、Harmon(b)はまだオープンしていません。クリスタル(c)は一部営業が始まっています。Veer(d)は、住人が暮らし始めています。施設全体が正式稼働するのは2010年末頃になるようです。

 

では、シティセンターを紹介していきます。

 

モノレール

まず、この広大な施設にはモノレールが走っています。駅はAriaとCrystalsの間にあります。このモノレールには3駅あって、シティセンター駅が真ん中になります。北側の駅はベラッジオの新館、南側はモンテカルロの隣にあります。このモノレールにより、ベラッジオ=シティセンター=モンテカルロが繋がりました。3つともにMGMの経営ですから当然ですが、このモノレールはとても便利です。ちなみにかつてほぼ同じ軌道を走っていたモノレールとはデザインや構造が異なります。

乗車料は無料です。

 

Aria Resort & Casino

http://www.arialasvegas.com/

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シティセンターの中心と言うべき巨大ホテルです。勿論ロビー階には大きなカジノがあります。車でのアプローチは、ビルの裏側になります。弧を描いた建物で、ガラス張りです。ラスベガスにあるどこかの国を模したテーマホテルと比べると品が良く、ちょっとビジネスライクな建物です。内装はモダンコンテンポラリー、品が良く30代~40代に受けると思います。カジノも小綺麗で他のホテルにあるカジノとちょっと違います。

部屋は4004室もあります。いくつか種類があり、スイートは568室あります。どれも快適です。そして広いです。私は、今後暫くはこのホテルに泊まりたいなあと思いました。しかし、正月やスプリングブレイクの時期はチェックインにかなり時間がかかります。

レストランは16、バーは10あります。どこも洒落たデザインで、そこにいるのが楽しいです。レストランの味は期待しないでください。

 

 

Mandarin Oriental Las Vegas

http://www.mandarinoriental.com/lasvegas/

世界中に展開しているマンダリン・オリエンタルのラスベガス版です。ここは、392室のホテルと225のレジデンスからなる42階建てのビルです。他のホテルと比べると規模が小さいので、快適です。サービスはマンダリン・オリエンタルに準拠します。レストランは6個あります。

 

Vdara 

http://www.vdara.com/

シティセンターのかなり奥まったところにあるホテルです。

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ここは、元々コンドミニアムとして作られました。しかし部屋の殆どが売れず、結局ホテルという扱いです。しかしいくつかの部屋は既に売れていて、そこは部屋を借りているというスタイルになります。とはいっても知らなければホテルとしか思えません。

ここは、1495のスイートルームです。ベッドはどの部屋もキングベッドがひとつです。友達同士で予約するには向いていません。家族かカップルにお勧めです。コンドミニアムだけあって、部屋には簡単なキッチンとかなり広いバスルームがあります。

レストランとバーが1つずつあります。バーが素晴らしく、夜遅く訪れテラスで飲むと楽しいです。

ここは、場所が奥まっていてカジノがないのでいつも空いています。アリアからは直ぐアクセスできるので、アリアが混んでいる場合はヴィダラに逃げてくるのが正解です。

ちなみに一番近いモノレール駅はシティセンターではなくベラッジオ駅です。ベラッジオにはスカイウォークで繋がっています。ロビーから数分でベラッジオにたどり着きますし、そこにモノレールの駅もありますが、ここはベラッジオの新館です。本館まではベラッジオの敷地内を延々と歩くことになります。

 

The Harmon Hotel

http://www.theharmon.com/

ビルの構造上の問題が発覚し、現在もオープンしていません。ウェブサイトはオープニング・スーン。本当にオープンするのでしょうか?

ハーモンホテルは、The Light Group という高級ブティックホテルやクラブを運営する会社がオペレーションを担当する予定です。かなりナイトクラブっぽいホテルになるのではないでしょうか。

 

Veer Towers

シティセンターの真ん中に斜めって聳え立つ2つのタワー。これはレジデンス練です。ホテル機能はなく、購入者のみが使う日本におけるマンションのような存在です。ここは、比較的売れているようで、正月には殆どの部屋に人影が見えました。

 

Crystals

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シティセンターのセンター、ストリップに面した銀色の建物がクリスタルズです。ここは、モールです。かなり高級志向なブランドを揃えています。殆どの観光客が、まずはこのクリスタルズに入り、ここを経由してシティセンター内のホテルやレストランにアクセスするようです。そういった意味では、シティセンターの核となっています。モノレールの駅もこのビルにあります。

 

右の写真は、クリスタルズの中です。とても綺麗で広いです。

 

シティセンターには、シルク・ドゥ・ソレイユの新しい劇場もオープンしました。ここではELVISというエルヴィス・プレスリーに纏わるショーが行われていますが、いわゆるシルクではなく、エルヴィスをメインにしたパフォーマンスです。

 

このシティセンター、まだオープンしていない部分もあるので全貌はわかりませんが、言えるのはこの施設は、アメリカで最大の面積を誇り、アメリカで一番資金を投下したということです。

 

今後の景気の影響も受けますが、きっとラスベガスの顔となっていくでしょう。そのくらい、ラスベガスの外観を変えてしまったビル群なのです。

 

 


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ラスベガス 最新情報 Summer 2009 [>las vegas]

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今回は、ラスベガスについてご紹介します。ラスベガスは皆さんご存じの通りアメリカ西部にあるカジノの街です。

まずは簡単な歴史から始めましょう。
この街は、広大な砂漠の中にある小さな小さな街でした。ほとんど人が住んでいなかったのですが、1840年代に起こったゴールドラッシュでアメリカ西海岸を目指す人の中継地点となります。西海岸で金がたくさん採れるという噂はアメリカ中に広がり、おおくの貧困層が東から西に移動を始めたのです。でも当時は、簡易宿しかなかったそうです。

ゴールドラッシュの時代はすぐに去り、再び静かな街に戻った頃、アメリカは大恐慌に見舞われます。ネバダ州は税収を得るためカジノを合法化、そして不況対策としてラスベガス近郊に巨大なダムの建築が始まりました。

1946年、ベンジャミン・シーガルという人物がフラミンゴ・ホテルを建築し、合法化されたカジノの運営を始めました。このホテルの電力はフーバーダムから供給されました。ベンジャミン・シーガル、別名バグジーについてここでは触れませんが、彼はドラマのような人生を歩みました(詳しくは映画「バグジー」をご覧ください)。
フラミンゴ・ホテルが起爆剤となり、その後カジノ・ホテルが乱立します。しかし当時はマフィアがラスベガスを牛耳っており、とても治安が悪く、町も汚職で一般の観光客はあまり近寄りませんでした。

1960年代に入ると、取り締まりが強化され、マフィアはカジノホテルの経営権を手放します。そして1990年代には大型資本が入り、ラスベガスは健全化を果たすのでした。マフィアがいなくなったとたん、町には投機ブームが起き、一気にラスベガスは巨大化していきます。

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ストリップ大通り全景。左がストラスフィア、右がマンダレイ・ベイ。


ラスベガスは、その後3回の大変革時期を経験しました。
1)1990年代のリニューアル期は、サーカス・サーカスやエクスカリバーなどファミリーで楽しめるホテルが登場しました。このホテルの出現で、客層は大きく変わりギャンブル目当ての客だけではなくファミリーで遊べる観光地に大変革が起こったのです。
2)2000年前後、新しいタイプのホテルが出現します。豪華なベラージオ、ベネチアンが登場しました。ベラージオは、トレジャー・アイランドなどのファミリー向けテーマホテルを手がけたスティーブ・ウィン氏が、300億円以上を投資して作ったホテルで、それまでのファミリー向けなテーマではなく、イタリアのコモ湖をイメージした豪華なホテルとなりました。ベネチアンは、サンズを経営していた会社が1999年にサンズを大爆破させ、その後作り上げた巨大な高級ホテルです。このホテルのテーマはベネチア。敷地内には長いゴンドラが通る運河が設置されています。この2つのホテルは全室スイートとなっていて、ラスベガスのイメージを一気に高級に押し上げました。
3)そして第3の波が現在押し寄せています。それは、さらなるラクジュアリーがテーマです。ここからは、オープンしたばかり、あるいはこれからオープンする話題のスポットを詳しく紹介していきます。

パラッツォ PALAZZO
http://www.palazzolasvegas.com/
lasvegas3.jpg2008年1月にオープンしたカジノホテルです。このホテル、実はベネチアンの新館という位置づけです。ベネチアンと同じサンズが経営しているのです。デザインは隣のベネチアンと調和するように作られました。しかし、ベネチアン自体が巨大でホテル内をすべて歩くのに半日はかかるほどですので、新館といっても別のカジノホテルとして考えた方がいいでしょう。パラッツォだけで3000室のの規模を誇り、広大なカジノ、ショッピング・モールが付随しています。名物は入り口にある直径18mのドームと2階部分に達する噴水です。
パラッツォのショッピング・ゾーンは、人気ブランド店が入りいつも賑わっています。部屋もスイートですし、ベネチアンへのアクセスも簡単なので、すでに人気ホテルとなりつつあります。今年は隣にコンドミニアム・タワーがオープンしました。セント・レジスが運営をする高級レジデンシャル・マンションです。このビルにはバーニーズ・ニューヨークが出店しました。

エンコア Encore
http://www.encorelasvegas.com/
lasvegas4.jpgラスベガスを変えた男、スティーブ・ウィンが作ったウィン・ラスベガスは、巨大すぎてオープン当初は不評でしたが、現在はだいぶ落ち着きラスベガスでも人気のホテルに成長しました。そのウィンの隣にオープンしたのがアンコールです。このホテルもウィンの新館という位置づけです。よって、デザインはウィン・ラスベガスとほぼ同じです。このホテルにはショーがありません。カジノも巨大ではありません。どちらかというと、ラスベガスで遊び倒してやろうといったお客さんよりも、のんびり過ごしたい人やビジネス客を狙っているような感じです。部屋も品があり、落ち着きがあります。ラスベガスで優雅な滞在を希望している方にはおすすめのホテルです。

コスモポリタン Cosmopolitan
http://www.cosmolv.com/
lasvegas5.jpg長い間、空き地となっていたベラージオの南側とジョッキークラブの脇にある細長い土地に建設されているのがコスモポリタンです。この敷地はカジノホテルだけではなく、巨大なリゾート施設となる予定です。ここにはグッランドハイアットが運営するカジノホテルとコンドミニアム、巨大なショッピング・ゾーン、1800席のシアター、大きなカジノなどが併設され、ラスベガスでも最大規模を誇るエンターテイメント・ゾーンが出現します。
工事は2005年から始まっていますが、あまりに大きな工事規模なので、建設途中からオーナーが変わったり資金調達ができなくなって工事が中断したりしました。現在は、いくつかの銀行グループが融資をすることになり2010年のオープンに向け工事を行っています。すでに外観はだいぶできあがってきました。カーブを描いたビル群はとても美しく今後のラスベガスのイメージを変えるプロジェクトとなっています。

シティ・センター City Center
http://www.citycenter.com/
lasvegas6.jpg工事が進んでいるコスモポリタンとモンテカルロの間に出現する巨大なミックスド・コンプレックス。このゾーンは、現在コスモポリタンとシティ・センターの建設が進んでいるので、大変なことになっています。経営はMGMミラージュで、2009年末オープンの予定です。
まずは、ホテルから紹介しましょう。ホテルはVdara Condo Hotel、マンダリン・オリエンタル、Veer Towersというコンドホテル、AriaとThe Harmon Hotelいうカジノ・ホテルが同時に誕生します。ホテルだけで5つもできるのです。そこには当然広大なショッピング・ゾーンも誕生します。

:この写真は建築前に描かれた完成予想図です。実際はこの絵とかなり異なります。

エシェロン・プレイス Echelon Las Vegas
http://www.echelonresorts.com/
lasvegas7.jpgラス・ベガスをイメージさせるホテル、"スターダスト"。あのキラキラしていながらどこか寂しげなネオンは、ラスベガスを象徴していました。そんなホテルが先日爆破解体されてしまいました。そして現在工事が行われ2010年オープン予定の新スポットがエシェロン・プレイスです。
ここには、ホテルが5つ、大きなショッピングゾーンがオープンします。私が気になっているのは新たにラスベガスに進出するホテルです。
"ホテル・エシェロン"と"シャングリ・ラ"は、ストリップ大通りから奥まった大きなビルに入ります。どちらも洗練された内装で部屋数もおおく話題となるでしょう。
"エンクレーヴ"は、650室全てがスイートルームで構成されるトラディショナル・ラクジャリーというカテゴリーのホテルです。入り口が複数あり、宿泊客のグレードや到着時間などにより柔軟に対応します。なので、高級ホテルでもサービスに不満のおおいラスベガスのホテルの概念を一新し、快適なチェックイン・チェックアウトを行うことができるのです。部屋は広く、品の良いバー、ラウンジも併設されます。
echelon.jpg"デラーノ"は、フロリダ州サウス・ビーチで人気を博しているヤング・エクゼクティブ向けのリゾート・ホテルです。このホテルがラスベガスに進出します。ストリップに面した比較的小さなビルに550の部屋とスパ、バンガロー、フィットネスセンターを用意し、ラスベガスにいながらフロリダのような優雅な時間を提供するようです。勿論プールは複数あり、プライベート・ビーチのようなくつろげる場所になるようです。
"モンドリアン"は、ロサンゼルス、ウエスト・ハリウッドにある人気のホテルです。ここは日本でも結構紹介されているので知っている方もおおいのではないでしょうか。私のお気に入りのホテルでもあります。白に近いベージュでまとめられたインテリア、同色のスーツを着込んだホテルスタッフたち、プールサイドのバーから見えるLAの街など、モンドリアンには素晴らしいポイントが沢山あります。その"モンドリアン"が、ラスベガスに進出します。このホテルには、ロサンゼルスのイメージを持ち込みつつ、ラスベガスならではの新たな魅力を取り入れるべく動いているようです。完成が今から楽しみです。
エシェロン・プレイスには、フロリダの"エンクレーヴ"とカリフォルニアの"モンドリアン"が並んで立つというなんとも不思議な構成になります。東京の弁当と京都の弁当を合体させた「元気甲斐」という駅弁を売る長野の駅のようでちょっと節操がない感じがしますが、ラスベガスで、アメリカの楽しいとこ取りができるのは、面白い体験ですね。

:エシュロンは、資金繰りがうまくいかず、2010年夏現在工事がストップしています。工事は基礎工事が終わり、1階部分が立ち上がったコンクリート状態です。今後、エシュロンがいつ工事再開されるのかは未定です。

さあ、このラスベガスの新しい並が、既存のラスベガスと融合し、どんな街に変貌していくのかとても楽しみです。
皆さんも、変貌するラスベガスを訪れてみてください。




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ラスベガス 最新情報 Fall 2006 [>las vegas]


 今回は、砂漠の蜃気楼とも思える幻の町「ラスベガス」の魅力に迫ります。ここ数年のアメリカでの景気上昇は、日本のバブル景気を彷彿とさせる投機ブームや、レジャーブームという派生効果を生み出しています。具体的には大資本のホテルへの投資、個人のギャンブルでの掛け金アップ、ホテルに付随するエンターテイメント施設のリニューアル・新規オープンetc...。ラスベガスは、バブルな企業や人々の格好の投機先となっているわけです。そのため、ラスベガス経済成長率は全米でもトップランクにあり、町も日々拡大しています。
  我々には直接関係のないことですが、投資家が巨額を投資したホテルやショーを楽しむことができます。2005年には、ラスベガスのホテル王・スティーブ・ウィンが返り咲き、新しいホテルWynn Las vegasをオープンしましたし、シルク・ドゥ・ソレイユの待望の新しいショー「LOVE」がオープンしました。

そんな華やかな街ですが、大金持ちではない多くの人々が楽しむこともできますし、大金持ちの生活をのぞき見ることもできます。そんな情報をお届けします。

<場所>
ラスベガスは、ネバダ州の南にあります。ロサンゼルスからだと飛行機で1時間、車で6時間かかります。ニューヨークからだと飛行機で4時間30分程度かかります。飛行機は各社がほとんどのメジャー都市からかなりの本数を運航しているので、比較的簡単に予約できます。
残念ながら日本からラスベガスへのJAL直行便は先月終了してしまいました。よって、日本から直接ラスベガスに行くことはできません。
ラスベガス空港は、中規模のサイズですが、案内がわかりやすいので迷子になることはないでしょう。空港内にもスロットマシーンが沢山あります。ホテルへは、タクシーを使うのが便利です。空港からストリップ(ラスベガスのメインストリート)が見えていますので、かかっても15分程度で到着します。

ホテルは予約をお勧めします。ネットかトールフリーダイヤルで簡単に予約できます。

<ナイトショー>
ラスベガスに行ったら、まずはギャンブル!と思っている人が多いのはあたりまえです。ここはギャンブルが合法化されたネバダ州にあるのですから。しかし、15年ほど前からラスベガスは大人の街からファミリーの街へ大変貌を遂げてきました。現在ではラスベガスにくる理由は「ギャンブル」だけでなく「ショーを見に来る」「ショッピング」など多彩になってきています。今回はギャンブルではないラスベガスのアミューズメントを中心に紹介します。

●ア・ニュー・デイ www.celinedion.com/anewday/english
03年3月から始まったセリーネ・ディオンのロングラン・コンサート。このショーは3年の限定公演で600回のショーが予定されています。会場はシザース・パレス内に建設されたコロセウム。円形状のシアターはステージから客席の距離がとても近く間近にショーを見ることができます。このショーはオープン以来とても人気がありなかなかチケットを入手することができません。しかしショー自体もディオンの歌も舞台も一見の価値がありますので、ラスベガスに行くことが決まったら是非早めにチケットを探してください。

セリーヌのショーはとても素晴らしいのですが、公演スケジュールが不規則なので、事前にチェックしてください。また、本人の気分によりかなり当日キャンセルが発生しているようです。当然、振替チケットを発行してくれますが、殆どの観客は短い滞在期間のためショーを見れないそうです。ですから、このショーを見られない可能性があることを覚悟してチケットを予約してください。

:セリーヌ・ディオンのショーは、予定通り終了しましたが、2010年後半に新しくなって再開されます。

●オー www.cirquedusoleil.com
カナダのサーカス集団Cirque du Soleilのラスベガス限定パフォーマンスです。シルクはニューヨークや東京での公演を定期的に行っていますので、ご覧になった方も多いと思いますが、この「オー」はラスベガスのホテル・ベラッジオでしか見ることのできないサーカスです。何故でしょうか?それは、ベラッジオとの独占契約があること、そして30億円ともいわれるセットの建築費によるものです。このセットを移築することは費用的にも物理的にも不可能です。それほどの凄いセットと最高のパフォーマンスが合体したのが「オー」なのです。「オー」を見るためだけにラスベガスを訪れる人もいるほど魅力的なショーですので必見です。私は今間で3回程鑑賞しましたが、変幻自在の水槽で繰り広げられるパフォーマンスには圧倒されます。そして見るたびにクオリティが確実に上がっています。英語能力は全く必要ありませんのでどなたでも気軽に楽しめます。

●ミスティア www.cirquedusoleil.com
Cirque du Soleilがミラージュのために始めたサーカスです。今ではラスベガスで4つのショーを展開し、来年はさらに2つショーを増やすシルクですが、ラスベガスで初めてのショーはこの「ミスティア」です。私が見た8つのシルクのショーのなかでは一番洗練されたショーだという印象を受けました。派手な仕掛けもない中、肉体のみの素晴らしいパフォーマンスが続きます。純粋に人間が持つ極限のサーカスを堪能するなら「ミスティア」をお勧めします。

●KA www.cirquedusoleil.com
予定より半年オープンが遅れたシルクのショー。今度はMGMグランドが舞台です。KAは、「オー」よりもさらに派手なセットが売りです。とにかくコンピューターで綿密に設計され運用される巨大セットに圧倒されます。そしてその動くセット内で演じられるとんでもないパフォーマンス!「オー」「ミスティア」とは比べられない新しいサーカスが生まれました。予想より遥かに凄いステージ技術には唖然とさせられます。巨大なステージが動き、それにあわせてキャストもぐるぐると動き回ります。ついつい派手なセットに目がいきがちですが、かなりハードなキャストの演技も見所です。特に日本人が準主役を務めており、見応えがあります。

<食事>
●バッフェ
ラスベガスのアトラクションともいえるバッフェ。要は食べ放題のレストランです。ここでは、人気のバッフェをいくつか紹介します。ALADDIN内のバッフェはずばり蟹。もちろんステーキや中華などもおいてありますが、他のどのバッフェの追随を許さないのは蟹の鮮度と味です。RIO ALL-SUITE内Village Seafood Buffetは、ちょっと高いですが、最高の食材が集まっています。ストリップから離れていますが、行く価値はあります。BELLAGIO内バッフェは、価格の割には普通ですが、ラスベガス内ではかなりおいしいと思います。デザート・パッセージ内Todaiは、珍しい寿司のバッフェです。握りだけではなく様々なアメリカンロールがあり、家族で楽しめるレストランです。

:ALADDINは倒産し、2010年現在プラネット・ハリウッドになっています。

旅行で疲れているときに、欲張って食べ過ぎるとお腹を壊すことがあるのでほどほどに。先日ある有名バッフェでエビを大量に食べた仲間は翌日から2日間倒れました。ただ、同じものを食べた人でも全く問題がなかった人もいるので、食材が悪いという訳ではないようです。

●レストラン
ラスベガスには、アメリカ中からTOPレストランが出店しています。これには驚きます。ニューヨークからはスミス&ウォレンスキーやネイサンズのホットドック店などが店を構えています。そして店構えや内装は本店とそっくりなんです。以下、お勧めレストランです。「Craftsteak」ニューヨークのクラフトがMGMにオープンしました。内装はMadison Sq。にあるCraftそっくり。というかこちらのほうが大きいです。味も同じでTom Colicchioの見事な料理が楽しめます。「Ghostbar」パームス55階にある今ラスベガスで一番人気のあるバー。ブリトニー・スピアーズなど若手の芸能人に人気があります。地元の若者はここで飲んでいることがおおいです。夜景もきれいですので20才代後半から30代のカップルにお勧めです。「Boucion」ナパバレーにあるフレンチが本店より豪華なレストランとしてヴェネティアン内にオープンしています。このレストランはアクセスが難しいので事前に確認してください。宿泊客しか乗れないエレベーターがフロント脇のエレベータでしか行くことができません。

<その他の見所>
●フリーモント・エクスペリエンス
2004年夏に全面改装を行い、今までより電飾の密度が濃くなりました。以前はあきらかに電球が光っているのが見えたのですが、今は全面がとても長いスクリーンのようになりとても美しくなりました。季節にあわせ様々なイルミネーションを映し出します。

●レイク・ミード
ラスベガスに行ってもなかなか足を伸ばすことがないレイク・ミード。ラスベガスの喧噪が嫌になったら行くことをお勧めします。巨大な湖と巨大なダムは、すべて人の手によるもので、ここでもラスベガスと同様人の恐ろしさを感じることができますが、見ているだけで気持ちが休まる湖です。

●ストラスフィア・タワー
上部にジェットコースターを作ったり、なんともアメリカ的な発想のタワーですが、最近また新しく2つのアトラクションがお目見えしました。これが凄い!高所恐怖症の方にはお勧めしませんが、なかなかスリル満点のライドとなっています。

:ジェットコースターは運営を取りやめ、撤去されてしまいました。

<宿泊>
ラスベガスには、沢山のホテルが建っており、とても安いモーテルから超高級リゾートまで選べます。しかし、ラスベガス全体のホテル稼働率が90%なので、予約は必ず行っておきましょう。以下は、最近話題のホテルです。

●PALMS パームス
tel 1.866.725.6773 702.942.7777
www.palms.com

ストリップの西1マイルに登場した、現在若者に一番人気のホテル。MTVの「Real World」の舞台になり、ブリトニー・スピアーズ他、若手セレブリティ御用達ホテルとして有名。55階のGhost Barは毎日大人気です。ここは若者のホテルなので家族連れやおじさん&おばさん向けではありません。
ベラパームズのオーナーは第2のスティーブ・ウィンと呼ばれているジョージ・マルーフ。
このホテルには14スクリーンを有する映画館Brenden Theatreがあります。

●Bellagio ベラッジオ
tel 1.888.987.6667 702.693.7111
www.bellagiolasvegas.com

ラスベガスの高級ホテルのひとつ。総工費16億ドル(1900億円)をかけた豪華な内装が魅力。ベラッジオとはイタリア北部のコモ湖にあるリゾートの名前で、テーマはイタリアン・エレガント。内装はテーマ通りに豪華で、宿泊客を魅了しています。ホテル前には、人工湖・コモ湖が広がり、そこでは音楽にのせた噴水ショーが繰り広げられています。これは無料で楽しめますが一見の価値があります。宿泊する場合はLake View Roomをとりましょう。部屋から噴水ショーを音楽付きで見ることができます。

ベラッジオが建つ前は、ここはデューンズという1965年開業の老舗ホテルでした。ここを当時ミラージュ・リゾートの社長だったスティーブ・ウィン氏が買収し、新しいホテルの建設を決めました。1993年、とレジャーアイランドのブリタニア号の大砲が炸裂しデューンズに命中、そして花火とともにホテル全体が崩れ落ちました。
このホテルは、映画「オーシャンズ11」の舞台になったことでも有名です。ベラッジオ宿泊客だけでなく、ラスベガスに行く人は必見の映画となっています。

●Venetian ベネチアン
tel 1.877.883.6423 702.414.1000
www.venetian.com

世界最大のオールスイートホテルです。現在拡張工事中で、最終的には6000室と世界最大のホテルになる予定です。テーマは名前の通り、イタリアのベネチア。ホテル内には運河が流れており、当然カンツォーネを歌うゴンドリアがゴンドラを扱いています。このあたりは、ちょっとやりすぎだなあと思ってしまいますが、模倣の仕方は日本のどこかのテーマパークとは違い完璧です。ホテル内の装飾にも大金が投じられていて、ただ驚かされてしまいます。スイート専用ホテルですが、ほかのラスベガスのホテルと同様、それほど高くもありませんし、サービスは最低です(というかサービスはない)。

ベネチアンの場所は、かつて40年以上続いた名門ホテルサンズがありました。サンズは映画「コン・エアー」のラストで飛行機が墜落するシーンを撮影後、取り壊されました。

●Four Seasons フォーシーズンズ
tel 1.877.632.5000 702.632.5000
www.fourseasons.com/lasvegas

マンダレイベイ・ホテルの35階〜39階にあるビジネス客御用達の高級ホテルです。何故かあまり知られていないのですが、ラスベガスにもフォーシーズンズのようなまともなホテルがあるのです。ここは当然ホテル内にカジノはありません。代わりにゲストが快適なホテルライフを過ごせるようなサービスを提供しています。勿論、いわゆる「ラスベガス」を楽しみたい方は、下のマンダレイベイ・ホテルにいけば十分満足できるでしょう。フォーシーズンズからマンダレイベイには行けますが、逆は不可。

●The HOTEL ザ ホテル 
tel 1.877.632.7800
http://www.mandalaybay.com/home.jsp

マンダレイベイ・ホテルの隣にできた新館。オールスイートのこのホテルは入り口もロビーも別なので、タクシーで行く場合は「マンダレイ ベイ」ではなく「ザ ホテル」と告げないといけません。ホテルはラスベガスの中でもトップクラスで、部屋はとても広くサービスも素晴らしいです。場所がストリップの南というとこで若干不便ですが、とても過ごしやすいと思います。

●Hyatt Regency Lake Las Vegas Resort ハイアット・リージェンシー・レイク・ラスベガス・リゾート
tel 1.800.554.9288 702.567.1234
www.lakelasvegas.hyatt.com

このホテルは、ラスベガス中心街にはありません。ストリップから東へ約17マイルほど行ったところにあるレイク・ラスベガスの湖畔に広がるリゾートホテルです。テーマはモロッコで、モロッコから輸入された豪華な家具類は有名です。ここではギャンブルをするというより、近くでゴルフをしたり、湖で遊んで楽しみます。ラスベガスにありながらラスベガスらしくないホテルだといえます。

このホテルは映画「アメリカン・スウィートハート」で撮影に使われました。セレブの華やかな生活を描いたこの作品は、ジュリア・ロバーツ他豪華出演者で話題になりましたが、興業的にはヒットしませんでした。

●Wynn Las Vegas ウィン・ラスベガス

ラスベガスのホテル王、スティーブ・ウィンが超豪華ホテルをオープンしました。旧デザート・イン跡地に約25億ドル(2600億円)をかけて建築中のホテルは、ラスベガスでかつてない規模の工事となっていて、2700室(1部屋あたりの面積が広い)の巨大ホテルが出現しました。テーマは「夢」。ヨーロッパ調の内装ときめ細やかなサービスを目指すということです。昼間は太陽の輝きをとらえゴールドに輝き、夜は真っ黒な優雅なビルには大きくWynnというロゴが入っています。

スティーブ・ウィンは、90年代にミラージュ、ゴールデンナゲット、トレジャーアイランドなどをてがけ、その後ベラッジオを成功させたことで有名。彼の功績により、ラスベガスはダーティなギャンブルタウンからテーマ性を持ったエンターテイメントシティに生まれ変わりました。彼が属していた会社が丸ごとMGMグループに買収されたため、ウィン氏は独立し新しいホテルを建築しています。

今回は、ギャンブル以外のラスベガスをご紹介しました。ギャンブルに興味がない方もラスベガスは十分楽しめる観光地です。最近は、ホテル代が高騰し、人気のショーはチケットがとれない状況が続いています。ラスベガスを訪れる場合は、早めに予約をすることが重要になります。


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