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シアトル ツインピークス ロケ 地巡り [>seattle]

ドラマ「ツイン・ピークス」をご存じでしょうか?
1990年にアメリカで放送され、世界中で大ブームを起こした伝説のドラマです。最近のアメリカ連続ドラマ人気のきっかけとなった作品です。
制作から20年という月日が経っており、35歳以上の方々には懐かしいという思いがあり、それより若い方にとっては、タイトルだけ知っていたり、全く知らないのではないでしょうか。
今回はちょっと年齢層が高いターゲットに向けての面白い旅行を記します。

まずは「ツイン・ピークス」について。
映画監督デビット・リンチが作り上げた独特の世界観を持つドラマです。山林に囲まれ、外界から隔絶された感もある田舎町、ツイン・ピークス。町の誰からも愛されていた17歳の少女ローラ・パーマーが、何者かによって殺害され遺体が発見されます。普段は事件など起こらないこの小さな町で、突如として発生したこの殺人事件は、穏やかな暮らしに慣れた住民へ衝撃を与えます。さらに、ローラ・パーマーと同じ高校へ通う少女、ロネット・ポラスキーが暴行を受けた状態で彷徨っているところを保護され、事態は深刻化の一途をたどっていくのです。
捜査のため、FBIからツイン・ピークスへと派遣されたFBI特別捜査官クーパーは、1年前に発生したまま未解決となっている殺害事件と、今回のローラ・パーマーの殺害、およびロネット・ポラスキーの暴行に犯行手口の共通点を発見し、これら三つの事件を同一犯による犯行と断定、ツイン・ピークスにとどまり、地元警察と共に捜査を開始します。
やがて、クーパー捜査官によるローラ・パーマー殺害事件の捜査が進展していくにつれ、ツイン・ピークスでのどかに暮らす人々が、実はその裏で様々な闇を抱え込んでいる事が明らかとなっていきます。

ABCテレビにて、放送されたテレビ・シリーズは、大ブームを巻き起こし、世界各国へ飛び火しました。
テレビ・シリーズ終了後には、『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』(原題:Twin Peaks:Fire Walk With Me)のタイトルで、テレビ・シリーズの前日談が映画化され、同年5月の第45回カンヌ国際映画祭に出品後、一般公開され話題となりました。

ドラマは、現在リメイクの話が持ち上がっており、これが実現すると20年以上経った後にまた「ツイン・ピークス」ブームが再来するかもしれません。ドラマ「ツイン・ピークス」、撮影はほぼワシントン州シアトル郊外で行われました。しかも殆どのシーンはスノコルミーという小さな町で撮影されていました。
放送から時間が経っているので、現在はロケ地ツアーなどはないようですが、今でも熱心にこの地を訪れるファンがいるそうです。2005年に私が訪れた際はまだツアーが存在していて、何故か日本人とドイツ人がおおかったそうです。地元の人も不思議がっていましたが、気質の似ている日本とドイツの視聴者が、この複雑なストーリーに魅了され、ロケ地を巡ってドラマの謎を解き明かしたいと思っているのかもしれません。

では、そのドラマ「ツインピークス」が撮影された地へ向かいましょう。
シアトルからインターステート90号線を車で進むと30分程度でスノコルミーの町に着きます。インターステートの出口はSnoqualmie Pkwyです。この出口で降り、Snoqualmie Pkwyを北に向かいます。ドラマの舞台はこのあたりから90号線の次の出口であるNorth Bendに集中しています。

ここから撮影地を個々に訪問していきましょう。
tp01.jpgツイン・ピークスの滝
ドラマのオープニングでも登場する「ツイン・ピークス」を象徴する滝。これはSnoqualmie Fallで撮影されました。Snoqualmie Pkwyを北に走ると202号線とT字に交わります。この交差点を左折(202を東)するとすぐある公園に滝はあります。駐車場から数分歩くと、あの滝が見えてきます。

グレート・ノーザン・ホテル
ドラマで登場するホテル・実際はSalish Lodge and Spaという高級リゾートホテルです。ドラマと同じように滝の上に建っています。ドラマではホテルの中は広いロビーがあり、剥製が置かれていましたが、これは別のホテルで撮影されたそうで、実際のホテルの内装はドラマとは異なります。高級リゾートホテルなので、観光客が気軽に入ることはできませんが、1階ロビーに土産物店がありますので、ここまでは一般客が入ることができます。土産物店には「ツイン・ピークス」グッズなど一切おいてありません。

ロードハウス
TP05.jpgドラマではここに仲間達が集まっていました。
滝から202をさらに東に進むと、左手に川が見え、橋が架かっています。この橋を渡るとPreston - Fall City Roadに入ります。数分すると左手にロードハウスが見えてきます。ドラマと全く同じ建物です。Colpnial Innというモーテル兼レストランです。現在も営業しています。レストランも夕方は営業していますが、中はセットで撮影されたのでドラマとは違う内装です。

エドの家、エドのガソリンスタンド
さらにPreston - Fall City Roadを南下すると左手にエドの家(個人所有)とガソリンスタンド跡が残っています。ここは個人所有の建物なので、勝手に立ち入ることは出来ません。住人に迷惑をかけないよう、そっと訪れて下さい。

殺人現場(鉄道)
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Snoqualmie Fallから202を西に向かいます。暫くするとSnoqualmieのダウンタウンが現れます。右側には鉄道が走っているのが見えるでしょう。ダウンタウンを過ぎた辺りに古い鉄道車両が並んでいます。ここが殺人現場です。ドラマ内で何度か登場するこの場所、今見てもあまり変わっていないのがわかるでしょう。鉄道車両は古く、ここに放置されてるようです。

ツイン・ピークス高校
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ローラ・パーマー達が通っていた高校。実際はMt. Si High Schoolです。202のダウンタウンを抜けMeadowbrook Wayとの交差点を左折します。するとすぐ左側に見覚えのある建物が見えてきます。現在は建物の色が変わっていますが、当時と同じ建物です。

ロネット・ポラスキーが歩いていた橋
TP02.jpgツイン・ピークス高校が撮影されたMt. Si High Schoolを過ぎ、Meadowbrook Wayをさらに北に進むとSnoqualmie Riverを渡る橋が見えてきます。この橋、一車線しかなく、相互通行しているので気をつけて下さい。橋を渡ると道は右カーブを描き名前がReing Rdと変わります。名前が変わったあたり、右側にかかっている橋が目的の場所です。このMeadowbrook Bridge、ドラマでは鉄道橋でしたが、現在は鉄道は廃線となり遊歩道となっています。

オープニング・シーン
TP08.jpgツイン・ピークス山が見え、手前にTWIN PEAKSという看板がある有名なシーン。ドラマ内でツイン・ピークスと呼ばれている山はノースベントにある山をうまく切り取っています。この山を撮影したのはReing Rd.です。Meadowbrook Bridgeを過ぎ数分走ると、その場所はあります。勿論看板は美術品なので、今はありませんが、あの有名なシーンを実際に見られるのです。この辺り、殆ど人通りがないので、夕方以降は行かない方がいいでしょう。

パッカード製材工場
Reing R、Meadowbrook Bridge付近に36th Dr.との三叉路があります。ここを36th Dr.に曲がります。数分走ると左側に見たことのある煙突が見えてきます。煙突を目指すとドラマに登場する製材所に到着します。ここは撮影時Warehouser Millという製材工場でしたが倒産し、工場自体は壊されてしまいました。しかし煙突だけは残っています。現在は工場跡地にラリー学校が作られていてラリー車が練習しています。

ツイン・ピークス警察
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撮影時は、Warehouser Millの事務所を警察として使っていました。製材所と警察が実は同じ敷地にあったなんて驚きです。
現在はDirt Fishラリー・スクールの事務所となっています。外観は当時と全く同じです。

ダブルR・ダイナー
TP07.jpgクーパーがチェリーパイを食べるカフェです。202を東に向かうとNorth Bendという町に着きます。小さな町ですが、懐かしいアメリカの面影を残すかわいいダウンタウンが広がっています。North Bend Blvd.とNorth Bend Wayの交差点に見覚えのある看板が見えてきます。ここがダブルR・ダイナーです。店の名前はTwede's Cafe。現在唯一「TWIN PEAKS」という文字が残るロケ地です。ここでは、有名なチェリーパイやコーヒーが提供されています。中に入るとドラマに登場した内装がそのまま残っています。ドラマでは1話のみここで撮影され、2話以降はセットになったそうです。店内には撮影当時の写真や役者さんのサイン、衣装などが展示されています。ロケ地一帯でドラマを意識している唯一の場所なので、是非寄ってみて下さい。ドラマファンの聖地みたいな場所です。
ここでツインピークスのロケ地マップがあるか聞くとマップを売ってくれます。手書きのコピーですが、参考になります。

牢獄
North BendのNW 8th St.に牢獄があります。実際はTop Floor Buick Buildingという建物です。

ホテル
North Bend Wayを東に走ります。墓地を過ぎた辺りにMt. Si Rd.との交差点があります。ここにあるMt Si Motelが撮影に使われました。かなり年季の入ったモーテルです。

撮影から長い年月が経っており、当時の面影は殆どないと思っていましたが、製材工場以外はほぼ当時のままでした。ドラマを見てからここを訪れロケ地巡りをすると、自分がドラマの中にいるような不思議な体験が出来ます。当時熱狂した方も、ドラマを知らない方も是非もう一度ドラマを見て下さい。不思議とシアトルに行きたくなるでしょう。

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ボーイング社 工場見学 [>seattle]

今回は、シアトル観光のオプションとして人気の高いボーイングの工場見学について記そうと思います。

ボーイングは、ご存じでしょうか?世界中を飛んでいる旅客機の半数がボーイング社製です。日本ではB737や777、747などが活躍しています。これらの飛行機が製造されているのがシアトルの郊外にあるエべレット工場とレントン工場です。

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日本の航空会社の運用する航空機の殆どがボーイング社製です

<レントン工場>
Museum of Flight
9404 E. Marginal Way S. Seattle
206 764 5700
www. museumofflight.org
入場料 大人 $14 子供 $7.50

ボーイング社創業の地、レントンにある工場です。ここでは737などの民間機と軍用機を生産していますが、残念ながら一般の見学は行っていません。レントンの見所は「ミュージアム・オブ・フライト」という航空博物館です。ボーイングの創業時の工場に併設された博物館には、ボーイングが製造してきた歴代の航空機が50機ほど展示されています。そして、道を挟んだオープンエリアには、ケネディ大統領が乗っていた大統領専用機エア・フォース・ワンやボーイング社製ではありませんが、超音速旅客機コンコルドの実機が展示されており、中を見ることができます。
航空機ファンだけでなく、幅広い方に楽しんでもらえるよう展示はわかりやすく定期的にツアーも行われているため、行ってつまらないということはありません。

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ボーイング製ではありませんが、博物館ということでコンコルドも展示しています

このレントン工場と博物館は、実はレントンの空港に併設されています。
博物館のカフェで、空港の滑走路を見ていると、普通の空港とはかなり異なる飛行機達が次々と離着陸を繰り返し、とても楽しいです。
工場で作られた航空機は、この空港の滑走路を使い飛び立っていきます。逆に、博物館に永久保存される航空機は、この空港の滑走路に着陸しその役割を終えるのです。そして普段は、近郊の街から車感覚でシアトルにくる人々がセスナなどに乗ってやってきます。
小型機から大型機までが、同じ滑走路をシェアしている光景は、航空の街シアトルを象徴しています。

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ボーイング7X7ファミリー

通常は一般公開されていませんが、私はボーイングのショールームに入ることができたので、ここで紹介しておきます。レントンの工場脇にある倉庫のような建物、実は、ボーイングの旅客機のショールーム兼商談場所なのです。ここで、航空会社の購入担当は、自社の希望を伝えオリジナルの飛行機を作ってもらいます。例えば、ファーストクラスの座席は、このデザイン、エコノミーは何席、エンターテイメント・システムはオンデマンド、壁の色はベージュ...かなり細かなオーダーをして、それをCGで再現し確認していきます。確かに飛行機と言っても仕様用途は購入者の事情によってかなり異なります。よって、このようなオーダーするための専用のビルがあるというわけです。
私が見たのは、777、747-8のショールームです。ここにはバーカウンターなどボーイングの新しい提案が盛り込まれています。そして、商談スペースに移動すると、数々のモックアップが並べてありそこから様々な内装をチョイスしていきます。この流れは、レクサスやBMWで新車を購入する過程ととても似ていました。ただ、金額が高額なので、きっと購入担当者は、相当緊張するのではないでしょうか。そのためにショールームはとても清潔で落ち着いた場所でした。対応してくれるボーイングのセールスマンも皆さん気さくで言い方ばかりでした。

<エベレット工場>
Future of Flight Aviation Center & Boeing Tour
8415 Paine Field Blvd. Mukilteo
1 800 464 1476
www.futureofflight.org
入場料 大人 $15 子供 $8.50

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シアトルから北に車で1時間ほど走ったところにあるボーイング社の主力工場です。ここでは、777、747、そして最新の787が製造されています。
工場の総面積は870万m2、東京ドームの27倍もあるそうです。
かつては、この工場に行くと簡単に見学させてくれたのですが、2005年以降、工場の隣に「フューチャー・オブ・フライト」という施設がオープンしたため、現在は工場ではなく博物館を訪れると工場見学ができる仕組みになっています。
この施設はインターネットで予約を受け付けています。フューチャー・オブ・フライトに行くと、まず1分程度の映画を見ます。ボーイング社の簡単な説明です。その後、バスに乗り工場内に侵入します。工場には空港が併設されていて、頻繁に完成した飛行機のテストフライトが繰り返されています。この空港の滑走路を横切り、工場脇でバスを降ります。遠くから見るとそれほど大きく感じないのですが、工場に近づくとあまりの大きさに圧倒されてしまいます。ここからはガイドさんについて工場内を見学して回ります。
以前は、広い工場で、コツコツと飛行機を製造していたそうですが、日本人のエンジニアによりトヨタ式の流れ作業で飛行機が創られているそうです。777のラインは、1日に1機完成するそうです。1機を作るのにぴったり7日。非常に効率的に作業が行われています。隣では、新鋭機787が作られていますが、こちらはラインが完成していない状態で数機を組み立てていました。787は、日本のANAがラウンチ・カスタマーです。ANAが発注したということで、ロゴが大きく掲げられています。日本人としてはとても嬉しい光景です。
工場内は、写真撮影が禁止されていますので、残念ながらここで写真をお見せできません。

レントンは、数時間で見学できますが、エベレットは半日以上時間がかかります。よってゆっくりと予定を組んでください。

普段、何気なく乗っている飛行機が組み上がる様を見ると、ボーイングの巨大さ、そして技術力の高さを思い知らされます。と同時に人間がコツコツとリベットを打ち込んでいる姿を見ると、人が飛行機を組み立てていることも実感させられます。そして、おおくの日本人スタッフが働いているのも見ることができ、とても誇りに思えました。

シアトルに来て工場見学なんて、ちょっと変わっているように感じるかもしれませんが、これほど大規模の航空機工場を見学できるのは、世界中でここだけです。

シアトルにいったら是非、ボーイングまで足を伸ばしてみてください。

ボーイング工場がわかるDVD:
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シアトルの魅力 [>seattle]

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シアトルのトレードマーク・スペースニードル

今回は、アメリカ西海岸にある美しい街シアトルを紹介します。アメリカ人に「住みたい街は?」と聞くと多くの人がこの町の名前をあげます。街の大きさは大きくもなく小さくもありません。都市としての必要な機能は持ちつつ自然と調和がとれており、生活環境は素晴らしいです。だからおおくのアメリカ人がここに住みたがるのでしょう。

我々日本人にとっては、「イチローが住む街」「マリナーズの本拠地」というイメージが一番強いのではないでしょうか。確かにイチローが所属するマリナーズのホームタウンでもあります。しかし、日本人以外にとっては「航空機会社・ボーイングの街」「マイクロソフトの本拠地」といったほうがわかりやすいかもしれません。あるいは「シーフードのおいしい街」という発想の人もいるかもしれません。

このように多面的なイメージを持っているのがシアトルなのです。

<場所>
アメリカは日本の国土の約25倍もある広大な国です。シアトルはサンフランシスコやロサンゼルスがある西海岸に位置しています。だから街から見える海は太平洋です。西海岸といってもカナダ国境の側ですので、緯度が高いです。ロサンゼルスのような陽気な気候ではなく、札幌のような空気の澄んだ気候です。朝夕は霧が発生しやすく針葉樹林の森と湖が沢山あります。

日本からのアクセスはUAの直行便があります。実はシアトルは日本から一番近いアメリカ本土の都市なのです。だからサンフランシスコよりもロサンゼルスよりも飛行機の乗っている時間は短いです。直行便以外では、サンフランシスコまで行って国内線に乗り換え1時間ほど戻るという方法もあります。どちらもアクセスが良く、空港から街まではタクシーで30分くらいです。

<街並>
シアトルに着いた瞬間に、この街がいかに気持ちいいか直ぐに体感できます。澄んだ空気、美しい自然が出迎えてくれます。シアトルの街はそんな自然の中に人間が間借りして住んでいるような感じです。湖と湾が入り組んだ場所にダウンタウンがあります。高層ビルが林立していますが、それはほんの一角で、あとは低層の建物が広がっています。建物は煉瓦とガラスでデザインされていて、自然と調和がとれており綺麗です。
街には公共の交通機関がいくつかありますが、どれも環境に優しいように工夫されています。街の中心を走るバスは、道路の地下を走り電気バスが主流です。プリウスなどハイブリッド自動車も多数目にします。そう、この街は民度が非常に高く、住人はできるだけ自然に負荷をかけないように努力していることがわかります。やはり自然の中で暮らしているので、こういうことには敏感なのでしょう。他のアメリカの都市と比べると、このエコ・コンシャス感は雲泥の差があります。かといって、生活をエンジョイしていないかというとそんなことはありません。人々は、ハイキングや釣りなど自然とうまく対話して生活を営んでいるのです。

<食>
sb.jpgこの街はアメリカにしては珍しく味のわかる人が沢山住んでいます。有名なのはシアトル・コーヒー。「スターバックス」も「タリーズ」もシアトルが発祥の地です。今でもマーケット側に「スターバックス」一号店があります。かつてこの店は個人経営のコーヒー店でした。ここの店主が、良い品質の豆を輸入し自分で炒っていました。良い豆はディープ・ローストができます。悪い豆は炒りすぎると割れてしまいます。しかし彼の選んだ豆は、長く長く火にかけられ割れることなく濃い色になりました。この豆を特別な器具で作ったコーヒーは地元で長い間愛されていたのです。客は、豆とコーヒーを入れる器具を購入し、シアトル・コーヒーを楽しんでいました。
この器具をおろしていた商社の社員が、何故シアトルで器具が大量に売れているのか理解できず、店を訪れてみることにしました。そして、直ぐにシアトルとコーヒーの魅力にとりつかれてしまいました。彼は、店を買収して「スターバックス」というブランド名と「シアトルコーヒー」という新しい商品を世界に広げたのです。そんなドラマがあったとは思えないくらいスターバックス1号店は街にとけ込んで存在しています。ロゴがよく見ると違うのがわかります。目印はこのくらいで、店の中は普通のスターバックスです。

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そして、シーフード!日本人にはとても嬉しい新鮮な魚介類が豊富です。街では至る所で蟹やオイスターなどが売られており、新鮮な状態で食すことができます。シアトルに来たら、「食」を楽しんでみるのも良いと思います。

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お勧めの料理は、以下の通りです。
オイスター・プレート:日本にある牡蠣以外にいろいろな種類を食べ比べることができます。ソースは、ケチャップのようなカクテル・ソースですが、店によっては醤油を用意してくれることもあります。
ダンジネス・クラブ:大きな蟹です。酒蒸しやガーリックで炒めたものがおいしいです。
クラブ・ケーキ:蟹肉で作ったコロッケのようなもの。アペタイザーで食べる人がおおいです。日本でも最近クラブ・ケーキを出す店がありますが、味はシアトルのほうが断然おいしいです。
ハリバット:巨大なヒラメです。この身をソテーにしたり焼いたりします。バターで味付けされていてとてもおいしいです。

<観光>
シアトルの観光は、マウント・レーニエなどの自然を満喫するのが一般的でしょう。街から直ぐの場所にとても美しい光景が点在しています。あるいは、船に乗ってビクトリアなどの島巡りも素晴らしい経験となるでしょう。海には季節により鯨やラッコなどを間近に見ることができます。

私のお勧めは、「ボーイング」の工場見学と「ツイン・ピークス」ロケ地巡りです。両方共に興味がないとつまらないと思いがちですが、実は結構楽しめます。この2つは、別の機会にお伝えします。



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