ボーイング社 工場見学 [＞seattle]
今回は、シアトル観光のオプションとして人気の高いボーイングの工場見学について記そうと思います。
ボーイングは、ご存じでしょうか？世界中を飛んでいる旅客機の半数がボーイング社製です。日本ではB737や777、747などが活躍しています。これらの飛行機が製造されているのがシアトルの郊外にあるエべレット工場とレントン工場です。
日本の航空会社の運用する航空機の殆どがボーイング社製です
＜レントン工場＞
Museum of Flight
9404 E. Marginal Way S. Seattle
206 764 5700
www. museumofflight.org
入場料 大人 $14 子供 $7.50
ボーイング社創業の地、レントンにある工場です。ここでは737などの民間機と軍用機を生産していますが、残念ながら一般の見学は行っていません。レントンの見所は「ミュージアム・オブ・フライト」という航空博物館です。ボーイングの創業時の工場に併設された博物館には、ボーイングが製造してきた歴代の航空機が50機ほど展示されています。そして、道を挟んだオープンエリアには、ケネディ大統領が乗っていた大統領専用機エア・フォース・ワンやボーイング社製ではありませんが、超音速旅客機コンコルドの実機が展示されており、中を見ることができます。
航空機ファンだけでなく、幅広い方に楽しんでもらえるよう展示はわかりやすく定期的にツアーも行われているため、行ってつまらないということはありません。
ボーイング製ではありませんが、博物館ということでコンコルドも展示しています
このレントン工場と博物館は、実はレントンの空港に併設されています。
博物館のカフェで、空港の滑走路を見ていると、普通の空港とはかなり異なる飛行機達が次々と離着陸を繰り返し、とても楽しいです。
工場で作られた航空機は、この空港の滑走路を使い飛び立っていきます。逆に、博物館に永久保存される航空機は、この空港の滑走路に着陸しその役割を終えるのです。そして普段は、近郊の街から車感覚でシアトルにくる人々がセスナなどに乗ってやってきます。
小型機から大型機までが、同じ滑走路をシェアしている光景は、航空の街シアトルを象徴しています。
ボーイング7X7ファミリー
通常は一般公開されていませんが、私はボーイングのショールームに入ることができたので、ここで紹介しておきます。レントンの工場脇にある倉庫のような建物、実は、ボーイングの旅客機のショールーム兼商談場所なのです。ここで、航空会社の購入担当は、自社の希望を伝えオリジナルの飛行機を作ってもらいます。例えば、ファーストクラスの座席は、このデザイン、エコノミーは何席、エンターテイメント・システムはオンデマンド、壁の色はベージュ...かなり細かなオーダーをして、それをCGで再現し確認していきます。確かに飛行機と言っても仕様用途は購入者の事情によってかなり異なります。よって、このようなオーダーするための専用のビルがあるというわけです。
私が見たのは、777、747-8のショールームです。ここにはバーカウンターなどボーイングの新しい提案が盛り込まれています。そして、商談スペースに移動すると、数々のモックアップが並べてありそこから様々な内装をチョイスしていきます。この流れは、レクサスやBMWで新車を購入する過程ととても似ていました。ただ、金額が高額なので、きっと購入担当者は、相当緊張するのではないでしょうか。そのためにショールームはとても清潔で落ち着いた場所でした。対応してくれるボーイングのセールスマンも皆さん気さくで言い方ばかりでした。
＜エベレット工場＞
Future of Flight Aviation Center & Boeing Tour
8415 Paine Field Blvd. Mukilteo
1 800 464 1476
www.futureofflight.org
入場料 大人 $15 子供 $8.50
シアトルから北に車で１時間ほど走ったところにあるボーイング社の主力工場です。ここでは、777、747、そして最新の787が製造されています。
工場の総面積は870万m2、東京ドームの27倍もあるそうです。
かつては、この工場に行くと簡単に見学させてくれたのですが、2005年以降、工場の隣に「フューチャー・オブ・フライト」という施設がオープンしたため、現在は工場ではなく博物館を訪れると工場見学ができる仕組みになっています。
この施設はインターネットで予約を受け付けています。フューチャー・オブ・フライトに行くと、まず1分程度の映画を見ます。ボーイング社の簡単な説明です。その後、バスに乗り工場内に侵入します。工場には空港が併設されていて、頻繁に完成した飛行機のテストフライトが繰り返されています。この空港の滑走路を横切り、工場脇でバスを降ります。遠くから見るとそれほど大きく感じないのですが、工場に近づくとあまりの大きさに圧倒されてしまいます。ここからはガイドさんについて工場内を見学して回ります。
以前は、広い工場で、コツコツと飛行機を製造していたそうですが、日本人のエンジニアによりトヨタ式の流れ作業で飛行機が創られているそうです。777のラインは、１日に１機完成するそうです。１機を作るのにぴったり７日。非常に効率的に作業が行われています。隣では、新鋭機787が作られていますが、こちらはラインが完成していない状態で数機を組み立てていました。787は、日本のANAがラウンチ・カスタマーです。ANAが発注したということで、ロゴが大きく掲げられています。日本人としてはとても嬉しい光景です。
工場内は、写真撮影が禁止されていますので、残念ながらここで写真をお見せできません。
レントンは、数時間で見学できますが、エベレットは半日以上時間がかかります。よってゆっくりと予定を組んでください。
普段、何気なく乗っている飛行機が組み上がる様を見ると、ボーイングの巨大さ、そして技術力の高さを思い知らされます。と同時に人間がコツコツとリベットを打ち込んでいる姿を見ると、人が飛行機を組み立てていることも実感させられます。そして、おおくの日本人スタッフが働いているのも見ることができ、とても誇りに思えました。
シアトルに来て工場見学なんて、ちょっと変わっているように感じるかもしれませんが、これほど大規模の航空機工場を見学できるのは、世界中でここだけです。
シアトルにいったら是非、ボーイングまで足を伸ばしてみてください。
ボーイング工場がわかるDVD：
FLY!FLY!FLY!飛行機を創る人 ボーイング [DVD]
飛行機業界がわかるDVD：
ボーイングは、ご存じでしょうか？世界中を飛んでいる旅客機の半数がボーイング社製です。日本ではB737や777、747などが活躍しています。これらの飛行機が製造されているのがシアトルの郊外にあるエべレット工場とレントン工場です。
日本の航空会社の運用する航空機の殆どがボーイング社製です
＜レントン工場＞
Museum of Flight
9404 E. Marginal Way S. Seattle
206 764 5700
www. museumofflight.org
入場料 大人 $14 子供 $7.50
ボーイング社創業の地、レントンにある工場です。ここでは737などの民間機と軍用機を生産していますが、残念ながら一般の見学は行っていません。レントンの見所は「ミュージアム・オブ・フライト」という航空博物館です。ボーイングの創業時の工場に併設された博物館には、ボーイングが製造してきた歴代の航空機が50機ほど展示されています。そして、道を挟んだオープンエリアには、ケネディ大統領が乗っていた大統領専用機エア・フォース・ワンやボーイング社製ではありませんが、超音速旅客機コンコルドの実機が展示されており、中を見ることができます。
航空機ファンだけでなく、幅広い方に楽しんでもらえるよう展示はわかりやすく定期的にツアーも行われているため、行ってつまらないということはありません。
ボーイング製ではありませんが、博物館ということでコンコルドも展示しています
このレントン工場と博物館は、実はレントンの空港に併設されています。
博物館のカフェで、空港の滑走路を見ていると、普通の空港とはかなり異なる飛行機達が次々と離着陸を繰り返し、とても楽しいです。
工場で作られた航空機は、この空港の滑走路を使い飛び立っていきます。逆に、博物館に永久保存される航空機は、この空港の滑走路に着陸しその役割を終えるのです。そして普段は、近郊の街から車感覚でシアトルにくる人々がセスナなどに乗ってやってきます。
小型機から大型機までが、同じ滑走路をシェアしている光景は、航空の街シアトルを象徴しています。
ボーイング7X7ファミリー
通常は一般公開されていませんが、私はボーイングのショールームに入ることができたので、ここで紹介しておきます。レントンの工場脇にある倉庫のような建物、実は、ボーイングの旅客機のショールーム兼商談場所なのです。ここで、航空会社の購入担当は、自社の希望を伝えオリジナルの飛行機を作ってもらいます。例えば、ファーストクラスの座席は、このデザイン、エコノミーは何席、エンターテイメント・システムはオンデマンド、壁の色はベージュ...かなり細かなオーダーをして、それをCGで再現し確認していきます。確かに飛行機と言っても仕様用途は購入者の事情によってかなり異なります。よって、このようなオーダーするための専用のビルがあるというわけです。
私が見たのは、777、747-8のショールームです。ここにはバーカウンターなどボーイングの新しい提案が盛り込まれています。そして、商談スペースに移動すると、数々のモックアップが並べてありそこから様々な内装をチョイスしていきます。この流れは、レクサスやBMWで新車を購入する過程ととても似ていました。ただ、金額が高額なので、きっと購入担当者は、相当緊張するのではないでしょうか。そのためにショールームはとても清潔で落ち着いた場所でした。対応してくれるボーイングのセールスマンも皆さん気さくで言い方ばかりでした。
＜エベレット工場＞
Future of Flight Aviation Center & Boeing Tour
8415 Paine Field Blvd. Mukilteo
1 800 464 1476
www.futureofflight.org
入場料 大人 $15 子供 $8.50
シアトルから北に車で１時間ほど走ったところにあるボーイング社の主力工場です。ここでは、777、747、そして最新の787が製造されています。
工場の総面積は870万m2、東京ドームの27倍もあるそうです。
かつては、この工場に行くと簡単に見学させてくれたのですが、2005年以降、工場の隣に「フューチャー・オブ・フライト」という施設がオープンしたため、現在は工場ではなく博物館を訪れると工場見学ができる仕組みになっています。
この施設はインターネットで予約を受け付けています。フューチャー・オブ・フライトに行くと、まず1分程度の映画を見ます。ボーイング社の簡単な説明です。その後、バスに乗り工場内に侵入します。工場には空港が併設されていて、頻繁に完成した飛行機のテストフライトが繰り返されています。この空港の滑走路を横切り、工場脇でバスを降ります。遠くから見るとそれほど大きく感じないのですが、工場に近づくとあまりの大きさに圧倒されてしまいます。ここからはガイドさんについて工場内を見学して回ります。
以前は、広い工場で、コツコツと飛行機を製造していたそうですが、日本人のエンジニアによりトヨタ式の流れ作業で飛行機が創られているそうです。777のラインは、１日に１機完成するそうです。１機を作るのにぴったり７日。非常に効率的に作業が行われています。隣では、新鋭機787が作られていますが、こちらはラインが完成していない状態で数機を組み立てていました。787は、日本のANAがラウンチ・カスタマーです。ANAが発注したということで、ロゴが大きく掲げられています。日本人としてはとても嬉しい光景です。
工場内は、写真撮影が禁止されていますので、残念ながらここで写真をお見せできません。
レントンは、数時間で見学できますが、エベレットは半日以上時間がかかります。よってゆっくりと予定を組んでください。
普段、何気なく乗っている飛行機が組み上がる様を見ると、ボーイングの巨大さ、そして技術力の高さを思い知らされます。と同時に人間がコツコツとリベットを打ち込んでいる姿を見ると、人が飛行機を組み立てていることも実感させられます。そして、おおくの日本人スタッフが働いているのも見ることができ、とても誇りに思えました。
シアトルに来て工場見学なんて、ちょっと変わっているように感じるかもしれませんが、これほど大規模の航空機工場を見学できるのは、世界中でここだけです。
シアトルにいったら是非、ボーイングまで足を伸ばしてみてください。
ボーイング工場がわかるDVD：
FLY!FLY!FLY!飛行機を創る人 ボーイング [DVD]
飛行機業界がわかるDVD：
飛行機は見ているだけでわくわくさせられますよね。
工場の規模が余りにも大きすぎてピンときません（笑）
旅行で工場見学も楽しそうですね。
by kuwachan (2008-11-02 14:28)
kuwachanさん、こんにちは。
ボーイングの工場見学は、テーマパークのライドのように楽しめますよ。
日本の工場見学とは、ちょっと違いました。
by Traveler (2008-11-02 14:35)
飛行機工場の内部を見学できるとは知りませんでした。面白そうですね。
by toshi (2008-11-02 15:18)
飛行機大好きです。
見学に行きたいな。
by 飛騨の忍者 ぼぼ影 (2008-11-02 16:11)
飛行機好きだから
行ってみたいです（＾＾♪
by sak (2008-11-02 16:51)
日頃何気なく乗っている飛行機ですが、
興味深く読みました。
シアトル、いついけるか分りませんが、行った時は、
見学してみたいです。
by ミラノ (2008-11-02 21:11)
はじめまして。
ウチの家族なら全員で楽しめそうです。
工場見学ってよりはテーマーパークって感じがします。
お土産物のコーナがあれば恐っろしい位無駄使いしてそうです。
by りゅう (2008-11-02 21:37)
かなりの競争倍率を抜けないと見学予約できないんじゃないんですか～？
羽田のANA整備工場は80倍って聞きました。（ま～、毎日やってるわけじゃないからでしょうけど・・・）
by miko (2008-11-02 21:48)
前回の記事で、とっても行きたくなっているのですが、今回のＴｒａｖｅｌｅｒさんのわかりやすい説明記事で、もう、そわそわしてしまいました。
トヨタ方式が使われているのですね。ショールームで内装などのオーダーをする、なるほど～と思いました。
半日以上かかっても、エベレットのほうがおもしろそうです。
by TaekoLovesParis (2008-11-02 23:29)
二枚目の飛行機、面白い形ですね
アニメみたいですがすごく速そう♪
by ｅｙｅｓ (2008-11-03 03:57)
toshiさん、こんにちは。
飛行機が創られる光景はなかなか凄いですよ。
by Traveler (2008-11-03 05:45)
飛騨の忍者 ぼぼ影さん、こんにちは。
アメリカい行く機会があれば是非寄ってみてください。
価値はありますよ。
by Traveler (2008-11-03 05:46)
sakさん、こんにちは。
飛行機好きなら是非！
by Traveler (2008-11-03 05:46)
ミラノさん、こんにちは。
飛行機の壁の厚さ、塗料を塗る前の輝いている機体、エンジンの大きさなど、驚くことがおおかったですよ。
by Traveler (2008-11-03 05:47)
りゅうさん、こんにちは。
お土産コーナー、かなり充実していました。
ここでしか買えないボーイング・グッズは、全部欲しくなります。
by Traveler (2008-11-03 05:48)
mikoさん、こんにちは。
基本的にいつでも見学できますよ。
心配ならネット予約もできます。
by Traveler (2008-11-03 05:50)
Taekoさん、こんにちは。
詳しくは、DVD「飛行機を創る人 ボーイング」で説明されています。
行けない場合は、こちらをどうぞ！
by Traveler (2008-11-03 05:52)
ｅｙｅｓさん、こんにちは。
コンコルドは、かつて飛んでいるところを見たことがあります。
音速にはいるとき、バーンという音がしました。
by Traveler (2008-11-03 05:53)
これは、見学してみたいものです。ボーイングは７７７の機体が乗りやすくて好きです。。
by ぽりぽり (2008-11-03 14:52)
nice!ありがとうございます。
旅行は大好きなんですが、どうも飛行機は苦手です。
学生時代は何度も乗ってたんですが、揺れに動じず過ごしてる人が不思議です。
なにかコツはありますか？
by wonder (2008-11-03 16:55)
一般には公開されていない貴重なお話まで、アリガトウございました。
世界の半数って、スゴイですね！
by SAKANAKANE (2008-11-03 23:17)
ぽりぽりさん、こんにちは。
787は、もっとのりやすいそうですよ、
by Traveler (2008-11-04 07:22)
wonderさん、こんにちは。
飛行機は、落とそうと思っても落ちません。
そのくらい良くできているんですよ。
ただ、機体の整備をちゃんとしていないといけません。
よって、整備がきちんとしている会社、新機を購入しているエアラインを選べばどんなに揺れても安心です。
チケットが安い＝リスクがあるということです。
私はANA、ルフトハンザあたりが安心できます。
by Traveler (2008-11-04 07:24)
SAKANAKANEさん、こんにちは。
旅客機業界はボーイングとエアバスしかないですから。
小さな航空機を製造している会社が何社かありますが、今後は三菱やホンダが参入していきますね。
by Traveler (2008-11-04 07:26)
ほどよく（?）乗り物好きなので興味が湧きます＾＾
ぜったい面白いと思う！！
3枚目の写真にはロマンを感じますよ★
コンコルドにも一度は乗ってみたいですね～
by かおり (2008-11-04 11:22)
Travelerさんこんばんは。
B787の登場待ち遠しいですね～ 一見B777にウイングレッドを付けただけの感じもしますが、最新鋭の技術が搭載されるんでしょうね。
by ネオ・アッキー (2008-11-04 21:52)
かおりさん、こんにちは。
コンコルドは、既に運行を中止してしまったので乗ることは出来ません。
残念ですね。
by Traveler (2008-11-04 23:34)
ネオ・アッキーさん、こんにちは。
787の実機を見ましたが、777とはかなり異なるデザインでした。
特に羽がかなりの流線型です。
早くANAに納品して欲しいですね。
by Traveler (2008-11-04 23:35)
すごいっ！すごいっ！
こんな博物館があるなんてっ＞ｖ＜♪
コンコルドもこんな間近で見られるとはっ！！
これは行ったら、かなりテンションがあがるなぁーｖー♪
by mee (2008-11-11 11:57)
一度はいってみたい場所です。
by これ (2008-11-15 15:08)
はじめまして。ボーイング社の話題は大変参考になりました。
シアトル、Ｂｏｅｉｎｇ社でのＢ７４７－２００の
引渡しの写真を載せました。
by シギー (2008-11-20 21:55)
友人のポーランド人が飛行機マニアなので、
是非見せてあげたいです。
今度会ったら話しておきます♪
by gon (2008-12-10 04:46)
meeさん、こんにちは。
飛行機好きにはたまりませんよー。
by Traveler (2009-02-08 02:28)
これさん、こんにちは。
一度は行ってみてください。
by Traveler (2009-02-08 02:29)
シギーさん、こんにちは。
参考になりました。
by Traveler (2009-02-08 02:30)
gonさん、こんにちは。
マニアにはきっとたまらないはずです。
by Traveler (2009-02-08 02:30)