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ラスベガス 最新情報 Fall 2006 [>las vegas]


 今回は、砂漠の蜃気楼とも思える幻の町「ラスベガス」の魅力に迫ります。ここ数年のアメリカでの景気上昇は、日本のバブル景気を彷彿とさせる投機ブームや、レジャーブームという派生効果を生み出しています。具体的には大資本のホテルへの投資、個人のギャンブルでの掛け金アップ、ホテルに付随するエンターテイメント施設のリニューアル・新規オープンetc...。ラスベガスは、バブルな企業や人々の格好の投機先となっているわけです。そのため、ラスベガス経済成長率は全米でもトップランクにあり、町も日々拡大しています。
  我々には直接関係のないことですが、投資家が巨額を投資したホテルやショーを楽しむことができます。2005年には、ラスベガスのホテル王・スティーブ・ウィンが返り咲き、新しいホテルWynn Las vegasをオープンしましたし、シルク・ドゥ・ソレイユの待望の新しいショー「LOVE」がオープンしました。

そんな華やかな街ですが、大金持ちではない多くの人々が楽しむこともできますし、大金持ちの生活をのぞき見ることもできます。そんな情報をお届けします。

<場所>
ラスベガスは、ネバダ州の南にあります。ロサンゼルスからだと飛行機で1時間、車で6時間かかります。ニューヨークからだと飛行機で4時間30分程度かかります。飛行機は各社がほとんどのメジャー都市からかなりの本数を運航しているので、比較的簡単に予約できます。
残念ながら日本からラスベガスへのJAL直行便は先月終了してしまいました。よって、日本から直接ラスベガスに行くことはできません。
ラスベガス空港は、中規模のサイズですが、案内がわかりやすいので迷子になることはないでしょう。空港内にもスロットマシーンが沢山あります。ホテルへは、タクシーを使うのが便利です。空港からストリップ(ラスベガスのメインストリート)が見えていますので、かかっても15分程度で到着します。

ホテルは予約をお勧めします。ネットかトールフリーダイヤルで簡単に予約できます。

<ナイトショー>
ラスベガスに行ったら、まずはギャンブル!と思っている人が多いのはあたりまえです。ここはギャンブルが合法化されたネバダ州にあるのですから。しかし、15年ほど前からラスベガスは大人の街からファミリーの街へ大変貌を遂げてきました。現在ではラスベガスにくる理由は「ギャンブル」だけでなく「ショーを見に来る」「ショッピング」など多彩になってきています。今回はギャンブルではないラスベガスのアミューズメントを中心に紹介します。

●ア・ニュー・デイ www.celinedion.com/anewday/english
03年3月から始まったセリーネ・ディオンのロングラン・コンサート。このショーは3年の限定公演で600回のショーが予定されています。会場はシザース・パレス内に建設されたコロセウム。円形状のシアターはステージから客席の距離がとても近く間近にショーを見ることができます。このショーはオープン以来とても人気がありなかなかチケットを入手することができません。しかしショー自体もディオンの歌も舞台も一見の価値がありますので、ラスベガスに行くことが決まったら是非早めにチケットを探してください。

セリーヌのショーはとても素晴らしいのですが、公演スケジュールが不規則なので、事前にチェックしてください。また、本人の気分によりかなり当日キャンセルが発生しているようです。当然、振替チケットを発行してくれますが、殆どの観客は短い滞在期間のためショーを見れないそうです。ですから、このショーを見られない可能性があることを覚悟してチケットを予約してください。

:セリーヌ・ディオンのショーは、予定通り終了しましたが、2010年後半に新しくなって再開されます。

●オー www.cirquedusoleil.com
カナダのサーカス集団Cirque du Soleilのラスベガス限定パフォーマンスです。シルクはニューヨークや東京での公演を定期的に行っていますので、ご覧になった方も多いと思いますが、この「オー」はラスベガスのホテル・ベラッジオでしか見ることのできないサーカスです。何故でしょうか?それは、ベラッジオとの独占契約があること、そして30億円ともいわれるセットの建築費によるものです。このセットを移築することは費用的にも物理的にも不可能です。それほどの凄いセットと最高のパフォーマンスが合体したのが「オー」なのです。「オー」を見るためだけにラスベガスを訪れる人もいるほど魅力的なショーですので必見です。私は今間で3回程鑑賞しましたが、変幻自在の水槽で繰り広げられるパフォーマンスには圧倒されます。そして見るたびにクオリティが確実に上がっています。英語能力は全く必要ありませんのでどなたでも気軽に楽しめます。

●ミスティア www.cirquedusoleil.com
Cirque du Soleilがミラージュのために始めたサーカスです。今ではラスベガスで4つのショーを展開し、来年はさらに2つショーを増やすシルクですが、ラスベガスで初めてのショーはこの「ミスティア」です。私が見た8つのシルクのショーのなかでは一番洗練されたショーだという印象を受けました。派手な仕掛けもない中、肉体のみの素晴らしいパフォーマンスが続きます。純粋に人間が持つ極限のサーカスを堪能するなら「ミスティア」をお勧めします。

●KA www.cirquedusoleil.com
予定より半年オープンが遅れたシルクのショー。今度はMGMグランドが舞台です。KAは、「オー」よりもさらに派手なセットが売りです。とにかくコンピューターで綿密に設計され運用される巨大セットに圧倒されます。そしてその動くセット内で演じられるとんでもないパフォーマンス!「オー」「ミスティア」とは比べられない新しいサーカスが生まれました。予想より遥かに凄いステージ技術には唖然とさせられます。巨大なステージが動き、それにあわせてキャストもぐるぐると動き回ります。ついつい派手なセットに目がいきがちですが、かなりハードなキャストの演技も見所です。特に日本人が準主役を務めており、見応えがあります。

<食事>
●バッフェ
ラスベガスのアトラクションともいえるバッフェ。要は食べ放題のレストランです。ここでは、人気のバッフェをいくつか紹介します。ALADDIN内のバッフェはずばり蟹。もちろんステーキや中華などもおいてありますが、他のどのバッフェの追随を許さないのは蟹の鮮度と味です。RIO ALL-SUITE内Village Seafood Buffetは、ちょっと高いですが、最高の食材が集まっています。ストリップから離れていますが、行く価値はあります。BELLAGIO内バッフェは、価格の割には普通ですが、ラスベガス内ではかなりおいしいと思います。デザート・パッセージ内Todaiは、珍しい寿司のバッフェです。握りだけではなく様々なアメリカンロールがあり、家族で楽しめるレストランです。

:ALADDINは倒産し、2010年現在プラネット・ハリウッドになっています。

旅行で疲れているときに、欲張って食べ過ぎるとお腹を壊すことがあるのでほどほどに。先日ある有名バッフェでエビを大量に食べた仲間は翌日から2日間倒れました。ただ、同じものを食べた人でも全く問題がなかった人もいるので、食材が悪いという訳ではないようです。

●レストラン
ラスベガスには、アメリカ中からTOPレストランが出店しています。これには驚きます。ニューヨークからはスミス&ウォレンスキーやネイサンズのホットドック店などが店を構えています。そして店構えや内装は本店とそっくりなんです。以下、お勧めレストランです。「Craftsteak」ニューヨークのクラフトがMGMにオープンしました。内装はMadison Sq。にあるCraftそっくり。というかこちらのほうが大きいです。味も同じでTom Colicchioの見事な料理が楽しめます。「Ghostbar」パームス55階にある今ラスベガスで一番人気のあるバー。ブリトニー・スピアーズなど若手の芸能人に人気があります。地元の若者はここで飲んでいることがおおいです。夜景もきれいですので20才代後半から30代のカップルにお勧めです。「Boucion」ナパバレーにあるフレンチが本店より豪華なレストランとしてヴェネティアン内にオープンしています。このレストランはアクセスが難しいので事前に確認してください。宿泊客しか乗れないエレベーターがフロント脇のエレベータでしか行くことができません。

<その他の見所>
●フリーモント・エクスペリエンス
2004年夏に全面改装を行い、今までより電飾の密度が濃くなりました。以前はあきらかに電球が光っているのが見えたのですが、今は全面がとても長いスクリーンのようになりとても美しくなりました。季節にあわせ様々なイルミネーションを映し出します。

●レイク・ミード
ラスベガスに行ってもなかなか足を伸ばすことがないレイク・ミード。ラスベガスの喧噪が嫌になったら行くことをお勧めします。巨大な湖と巨大なダムは、すべて人の手によるもので、ここでもラスベガスと同様人の恐ろしさを感じることができますが、見ているだけで気持ちが休まる湖です。

●ストラスフィア・タワー
上部にジェットコースターを作ったり、なんともアメリカ的な発想のタワーですが、最近また新しく2つのアトラクションがお目見えしました。これが凄い!高所恐怖症の方にはお勧めしませんが、なかなかスリル満点のライドとなっています。

:ジェットコースターは運営を取りやめ、撤去されてしまいました。

<宿泊>
ラスベガスには、沢山のホテルが建っており、とても安いモーテルから超高級リゾートまで選べます。しかし、ラスベガス全体のホテル稼働率が90%なので、予約は必ず行っておきましょう。以下は、最近話題のホテルです。

●PALMS パームス
tel 1.866.725.6773 702.942.7777
www.palms.com

ストリップの西1マイルに登場した、現在若者に一番人気のホテル。MTVの「Real World」の舞台になり、ブリトニー・スピアーズ他、若手セレブリティ御用達ホテルとして有名。55階のGhost Barは毎日大人気です。ここは若者のホテルなので家族連れやおじさん&おばさん向けではありません。
ベラパームズのオーナーは第2のスティーブ・ウィンと呼ばれているジョージ・マルーフ。
このホテルには14スクリーンを有する映画館Brenden Theatreがあります。

●Bellagio ベラッジオ
tel 1.888.987.6667 702.693.7111
www.bellagiolasvegas.com

ラスベガスの高級ホテルのひとつ。総工費16億ドル(1900億円)をかけた豪華な内装が魅力。ベラッジオとはイタリア北部のコモ湖にあるリゾートの名前で、テーマはイタリアン・エレガント。内装はテーマ通りに豪華で、宿泊客を魅了しています。ホテル前には、人工湖・コモ湖が広がり、そこでは音楽にのせた噴水ショーが繰り広げられています。これは無料で楽しめますが一見の価値があります。宿泊する場合はLake View Roomをとりましょう。部屋から噴水ショーを音楽付きで見ることができます。

ベラッジオが建つ前は、ここはデューンズという1965年開業の老舗ホテルでした。ここを当時ミラージュ・リゾートの社長だったスティーブ・ウィン氏が買収し、新しいホテルの建設を決めました。1993年、とレジャーアイランドのブリタニア号の大砲が炸裂しデューンズに命中、そして花火とともにホテル全体が崩れ落ちました。
このホテルは、映画「オーシャンズ11」の舞台になったことでも有名です。ベラッジオ宿泊客だけでなく、ラスベガスに行く人は必見の映画となっています。

●Venetian ベネチアン
tel 1.877.883.6423 702.414.1000
www.venetian.com

世界最大のオールスイートホテルです。現在拡張工事中で、最終的には6000室と世界最大のホテルになる予定です。テーマは名前の通り、イタリアのベネチア。ホテル内には運河が流れており、当然カンツォーネを歌うゴンドリアがゴンドラを扱いています。このあたりは、ちょっとやりすぎだなあと思ってしまいますが、模倣の仕方は日本のどこかのテーマパークとは違い完璧です。ホテル内の装飾にも大金が投じられていて、ただ驚かされてしまいます。スイート専用ホテルですが、ほかのラスベガスのホテルと同様、それほど高くもありませんし、サービスは最低です(というかサービスはない)。

ベネチアンの場所は、かつて40年以上続いた名門ホテルサンズがありました。サンズは映画「コン・エアー」のラストで飛行機が墜落するシーンを撮影後、取り壊されました。

●Four Seasons フォーシーズンズ
tel 1.877.632.5000 702.632.5000
www.fourseasons.com/lasvegas

マンダレイベイ・ホテルの35階〜39階にあるビジネス客御用達の高級ホテルです。何故かあまり知られていないのですが、ラスベガスにもフォーシーズンズのようなまともなホテルがあるのです。ここは当然ホテル内にカジノはありません。代わりにゲストが快適なホテルライフを過ごせるようなサービスを提供しています。勿論、いわゆる「ラスベガス」を楽しみたい方は、下のマンダレイベイ・ホテルにいけば十分満足できるでしょう。フォーシーズンズからマンダレイベイには行けますが、逆は不可。

●The HOTEL ザ ホテル 
tel 1.877.632.7800
http://www.mandalaybay.com/home.jsp

マンダレイベイ・ホテルの隣にできた新館。オールスイートのこのホテルは入り口もロビーも別なので、タクシーで行く場合は「マンダレイ ベイ」ではなく「ザ ホテル」と告げないといけません。ホテルはラスベガスの中でもトップクラスで、部屋はとても広くサービスも素晴らしいです。場所がストリップの南というとこで若干不便ですが、とても過ごしやすいと思います。

●Hyatt Regency Lake Las Vegas Resort ハイアット・リージェンシー・レイク・ラスベガス・リゾート
tel 1.800.554.9288 702.567.1234
www.lakelasvegas.hyatt.com

このホテルは、ラスベガス中心街にはありません。ストリップから東へ約17マイルほど行ったところにあるレイク・ラスベガスの湖畔に広がるリゾートホテルです。テーマはモロッコで、モロッコから輸入された豪華な家具類は有名です。ここではギャンブルをするというより、近くでゴルフをしたり、湖で遊んで楽しみます。ラスベガスにありながらラスベガスらしくないホテルだといえます。

このホテルは映画「アメリカン・スウィートハート」で撮影に使われました。セレブの華やかな生活を描いたこの作品は、ジュリア・ロバーツ他豪華出演者で話題になりましたが、興業的にはヒットしませんでした。

●Wynn Las Vegas ウィン・ラスベガス

ラスベガスのホテル王、スティーブ・ウィンが超豪華ホテルをオープンしました。旧デザート・イン跡地に約25億ドル(2600億円)をかけて建築中のホテルは、ラスベガスでかつてない規模の工事となっていて、2700室(1部屋あたりの面積が広い)の巨大ホテルが出現しました。テーマは「夢」。ヨーロッパ調の内装ときめ細やかなサービスを目指すということです。昼間は太陽の輝きをとらえゴールドに輝き、夜は真っ黒な優雅なビルには大きくWynnというロゴが入っています。

スティーブ・ウィンは、90年代にミラージュ、ゴールデンナゲット、トレジャーアイランドなどをてがけ、その後ベラッジオを成功させたことで有名。彼の功績により、ラスベガスはダーティなギャンブルタウンからテーマ性を持ったエンターテイメントシティに生まれ変わりました。彼が属していた会社が丸ごとMGMグループに買収されたため、ウィン氏は独立し新しいホテルを建築しています。

今回は、ギャンブル以外のラスベガスをご紹介しました。ギャンブルに興味がない方もラスベガスは十分楽しめる観光地です。最近は、ホテル代が高騰し、人気のショーはチケットがとれない状況が続いています。ラスベガスを訪れる場合は、早めに予約をすることが重要になります。


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コメント 6

kenta-ok

A new day は当日キャンセルが多いのですか。それもスターの証でしょうか。
by kenta-ok (2006-10-19 00:53) 

Traveler

kenta-okさん、こんにちは。
そうなんですよ。結構キャンセルがあります。このショーもそろそろ終わってしまいます。
高額なギャラで話題のショーも過去のことになってしまいます。
私は来週LVに行くので、もう一度見てみようと思っています。
by Traveler (2006-10-19 08:59) 

かおり

ギャンブルには全くもって縁のない人間ですが、ラスベガスには興味があります^^ いろんなショーを観てみたいですし、映画などで垣間見た風景なども見てみたいなぁ~。って海外旅行したことないんですけどね(笑)
by かおり (2006-10-19 17:53) 

Traveler

青い花さん、こんにちは。
ショーは日本で見られない大規模なステージで行われるので面白いですよ。
行く価値ありです。
by Traveler (2006-10-19 20:31) 

みっきぃ

これってもちろんツアー会社のじゃなくて
個人でフリーで行っているのかな?
もしそうなら英語ぺらぺら~?凄い!!
英語出来る方尊敬しちゃいます。
by みっきぃ (2006-10-27 21:54) 

Traveler

みっきぃさん、こんにちは。
私はツアー会社は、利用したことがありません。
いつも自分でチケットをとって、好きなように旅しています。

英語は話せますが、それほど話せなくてもできる旅行を紹介しています。
今後も宜しくお願いします。
by Traveler (2006-10-30 06:15) 

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